地元市川で放課後児童クラブを課題として取り組んでいます。待機児童と言えば、千葉に限らず全国的に保育所で問題になっていますが、この問題はそれだけではありません。年齢が上がって小学校入学してからも、事情は同じ・・・放課後児童クラブ、いわゆる学童保育でも同じ問題が生じています。
私は3月の予算委員会でも、この問題を取り上げました。そこでは、放課後児童クラブにおける待機児童についてどう取り組むかと質問したところ、森田知事から待機児童数が昨年5月31日時点で561人だったが、経費助成によって今年度は806人分の定数増を予定している答弁を頂いた経緯があります。
しかしながら、住民の要望は、こうした「数」の問題だけではありません。子どもが伸び伸びと過ごす・・・といった「質」の向上もあるのです。
市川では間仕切りした狭い部屋を利用、また、2部屋に分かれて片側しか設備が十分でない、いわゆる「飛び地保育」があるなど、子どもが伸び伸びと過ごせないケースが少なくありません。
子どもの立場に立てば、単に待機児童が解消すればいい、という問題ではなく、気持ちよく過ごして親の帰りを待てる環境つくりをする必要があると思い、生活環境面の向上を図る施策についてどう取り組むのか・・・当局に聞きました。
それに対して当局は「良好な生活環境を確保することは重要であると考えている」としたうえで「国は、1クラブあたりの利用規模の適正化を図るため、登録児童数71人以上の大規模クラブの分割を推進しており、県では、国の整備事業を活用し、クラブの創設や分割などの取組みを進めるよう、市町村へ働きかけている」と答弁しました。
さらに、県では市町村によるクラブ室の環境改善を支援するため、「放課後児童クラブ環境改善事業」によるエアコンなどの設備設置を促進しており、今後も引き続き、放課後児童クラブの生活環境の向上に取り組む──としています。
県では、このような施策を打ち出していますが、実際の運営は市町村が行っており、地域間で“体温差”があるようなので、千葉県全体の学童保育が充実するよう取り組むとともに、引き続き地元でも、子ども達が伸び伸び過ごせるよう努めます。