太陽光発電は本当に環境にやさしいのか?

政策について前の記事でも順位付けの大切さを説きましたが、同時に将来どのようになるかを想定して対処するのも政治家の役目です。

将来的にどうなるか考えればすぐわかること──こうした事例が少なくありません。にも関わらず、見てくれの良さから判断されるような政策が少なくありません。最近では、太陽光発電に関する施策が好例でしょう。そう、東京都で小池知事が進めた太陽光発電の設置義務化がそれです。

太陽光発電が、自然エネルギーとして環境面の負荷がかからないのは当然のことで、それ自体を否定することはありません。しかし、それは”発電”についてのみの話。太陽光パネルやインバータ、バッテリーの処理を考えたら、環境を悪化させる要因になるのです。

なぜかというと、現状では法令上で、太陽光パネルの処理が事実上できないのです。産廃処理施設で処理しようとしても、たとえば千葉県では市街化調整区域で建設する施設において、処理するものに太陽光パネルは含まれません。

廃棄、或いは買い替えによって生じる、ごみとなった太陽光パネルをどうするのでしょうか? そのまま処理するパネルが増えると、不法投棄が起きる可能性が高い訳です。そうならないためにも、条例を改正して、パネル処理が容易にできるようにしなければなりません。

そうすることで、初めて太陽光発電が環境にやさしい──と言えるのですが、現在、太陽光を推進する勢力は処理まで考えていない──つまり表面的にしか物事を考えていないのです。こうした勢力に政策を語らせていたら、住民にとって不幸。水野文也はパフォーマンスに走らず、モノの本質を踏まえて政策を練って参ります。