24日の本会議で、同僚の松戸隆政議員(松戸市選出で松戸の松戸と覚えやすい!)が一般質問を行いました。
先ほど、その内容について簡単にツイッターで“つぶやき”ましたが、若手の1年生議員とは思えない立派なもの。ひな壇上では、質問にうなずく幹部もいたなど、玄人受けする質問だったと思います。
震災からの復興、厳しい県財政・・・話題は集中するので、月並みな質問では存在感を出せません。テクニカル的には隙間をうまくつく、内容的には他では踏み込めない・・・これらをクリアしての良い質問という印象でした。
県では、これまで県債管理基金の運用について、国債に偏重していました。安全性のみならず、流動性を踏まえれば、多くの邦銀がそうであるように、県も“お決まりの一手”で臨んでいた訳です。
効率的な運用をすれば、少しでも財政に貢献できる・・・その観点から「流動性は若干低いながらも利回りの高い地方債などを購入すれば、数億円単位で運用成績は改善するので、そうした運用を行わないのか」といった趣旨の質問をしたところ・・・。
「今後、運用の拡大に努めて参りたい」という答弁を引き出しました。
「検討する」という、おそらく実行されないであろう、独特のお役所言葉ではなく、「参りたい」というのがミソ。質問の冒頭、より有利な運用を・・・と松戸議員が言ったところで「そんなの出来んのかよ」というヤジも飛びましたが、答弁は否定ではなく実のあるものになりました。
有利な運用・・・ハイリスク・ハイリターンにせよと、いった類のものではありません。全体から見れば少額でも、消費者が少しでも有利な利回りの金融商品を選ぶのと同じで、工夫をして欲しいという思いからの質問でした。
元経済ジャーナリストとしての視点から蛇足的に記せば、国債を積み上げるスタイルの銀行など国内金融機関・・・お役所でさえ、工夫をしようとしているのですから、プロとしてもう少し考えて貰いたいものです。