【真実を発信29】医科系大学の新設問題

真実を発信千葉県議会の12月定例議会も返り初日から5日目、連日、一般質問が行われています。議会中は多忙のため、更新が滞りましたが、これから少しずつ議論された内容を記して参ります。

最初に取り上げるのは、医科系大学の誘致問題。現在、千葉県内には国立の千葉大学に医学部がありますが、医学を履修できるのは県内でここだけです。

千葉県は平成20年の統計で、人口10万人あたりの医師の数が全都道府県で第45位。卒業後の一定期間、県内で働くという条件で奨学金を出すといった策を講じてはいるのですけど、郡部を中心に医師不足は解消されていません。医師の数を充実させる点でも、医科系大学の新設は意味が大きいと考えられます。

人口が500万人以上の9都道府県のうち、複数の医学部があるのは8都道府県。千葉県は人口620万人を擁するにも関わらず、医学部は千葉大学に1つあるだけです。ちなみに、千葉県と予算規模が同じくらいの福岡県は、人口507万人に対して医学部が4つもあり、その比較からも必要性が高いと言えるでしょう。

東京都にたくさんあるので、そこへ通えば良い──そんな意見もあるかもしれません。しかし、卒業、国家試験に合格した後、県内の病院に勤務、或いは地元で開業──そのような道筋を行政が作ことは大切ではないでしょうか。この問題に取り組むつもりでいます。