自転車問題というと、これまでは放置自転車が話題になっていました。あと、ブレーキのついていないピストの摘発が注目されています。ですが、最近では警察庁が10月に公表した「自転車総合対策」によって、利用者が一般的な走行で不便を感じそうな状況となりました。
それは「車道走行原則、歩道走行の例外」の方針が示された点です。
東日本大震災以降、通学や通勤で自転車を利用する人が増加しました。そうした中、出された方針なのですが、警察によると、従来から整備されていた法を徹底したとのこと。ただ、路側帯の狭い車道が多く、危険を感じながら運転──そう思う自転車の利用者など、混乱が生じています。
地元の市川市では、平坦な地形もあってか自転車利用が盛ん。市川市に越してきた際、私は出身地である坂道が多い横浜に比べて、その走行量の多さに驚きました。市川は全体的に道路も狭く、近場での移動手段として自転車が便利と言われています。。
そんな状況から、この方針は市川にとって大きな問題と言えるかもしれません。自転車問題は、道路整備も絡んだ今後の政策課題になりそうです。
私の事務所の前を通る道は、毎朝、通勤・通学に使われる自転車があふれ返り、“北京通り”などと言われていますが、ここも日々危険が感じられる状況。県では、毎月15日を自転車安全の日とするなど啓蒙活動を行っていますが、自転車レーンの整備などを進める必要が大きいでしょう。
ちなみに、県内で起きた自転車事故、今年は10月時点で5000件。交通事故全体に占める割合は横ばいとのことですが、車道走行の原則が徹底された今後、増える可能性があるため、この12月議会においても議論されました。