【真実を発信111】東葉高速鉄道・・・金利上昇リスクを考えるべき

決算審査特別委員会は4日目の今日が中日。折り返し地点となりました。本日審査されたのは、総合企画部、企業庁、出納局です。

このうち、総合企画部の審査では、東葉高速鉄道出資金、利子補給が目を引きました。東葉高速は、沿線住民にとって欠かせない足の役割を担っていますが、建設資金を賄った際の巨額の負債が重荷になっている状態です。平成19年~平成28年を集中支援期間としており、10年間で関係自治体・企業が合計300億円出資。うち千葉県は128億円を負担します。

平成23年は14億6000万円を出資し、以後の5年間は毎年15億1000万円出資する計画です。また、昨年度、千葉県が負担した利子補給は1億0500万円でした。

平成23年度の決算は、営業収入149億0600万円、営業利益44億7100万円と、ここまでの数値は優良企業と言えるかもしれません。しかし、金利負担を加味した経常利益は3億1100万円に過ぎません。当期利益は3億0700万円で、債務超過額は381億9800万円に達しています。

それでも、2年連続で経常利益で黒字を確保したことは評価できるでしょう(平成22年度は1億6900万円)。輸送人員は過去5年間、概ね4万7000人~4万8000人で推移、大きな変化はなく、そうした中で、金利負担が重いながら、経営は安定化してきたとみることができます。

しかし、黒字を確保できた理由を考えると手放しでは喜べません。約3000億円の負債があるため、金利が上昇すると、経営が一気に悪化するリスクがあるのです。この点について、同僚の松戸議員が質問、鋭く切り込みました。

金利水準の推移をみると、平成8年が5.1%、平成17年が1.79%、そして平成23年が1.5%。今の低金利は異常とも言える水準であり、これが上昇に転じた場合どうなるか・・・松戸議員が1%の上昇した場合は?と質問したのに対して、当局は30億円程度支払いが増えると答弁しました。現在の経常利益は低金利でもたらされたものであり、1%上昇しただけで、利益が吹き飛ぶどころか、大きな赤字が発生してしまうのです。

松戸議員は、そうしたリスクを考慮し経営計画を立てるべきと指摘、提言しましたが、まさにその通りでしょう。金利が上昇してからでは遅い・・・もっとこうしたリスクに敏感になって当局には取り組んで欲しいと思いました。