九十九里浜沿いに広がる旭市。周辺に比べて突出して被害が大きかったですが、聞くところによれば、正面から襲った波に、犬吠埼で割れた波が重なり、この地域の波が大きくなったそうです。
くどくど説明を書くより、写真をご覧になって頂いた方が良いかもしれません。
津波は本当に恐ろしい・・・そう実感したのは、流された橋梁を見た時。
写真にあるように、橋梁の上に橋梁が乗ってしまったのですが、これは壊れた橋を片付けたのではなく、津波によって橋梁が流され、真横の橋の上に乗ってしまったとのことです。
ちなみに、流された橋梁の重さは120トン!
これだけでも、津波の威力がいかに凄いかわかると思います。
橋の上に橋が!?
|
反対側の欄干が隣の橋梁に押し出され…
|
震災から2カ月半経過し、復旧は着実に進んでいますが、“将来に対する備え”に対策のステージが移った際、生半可な対策では不安は解消できないと感じました。
流された橋梁のことを思うと、巨大津波を防ぎ切るのは容易ではない…
私の地元市川でも、先行き護岸が課題になってくるでしょうが、どうすれば、津波の被害を食い止めることが可能か、
県土整備常任委員会委員としてしっかり考えたいと思います。
一方、直接的な被害だけではなく、2次的な影響の大きさも見逃せません。
旭市では、これから海水浴シーズンに入るわけですけど、
・被災認定審査のため砂浜に埋もれた消波ブロックを片付けられない。
・行方不明者2名…このような状況で海水浴のムードにならない。
以上の2点から、夏の観光、大きなダメージを受けそうと、地元関係者は心配していました。
千葉県では「頑張ろう千葉キャンペーン」を行いますが、こうした実情を踏まえると、実りある施策にしなければなりません。
考えさせらることが多かった、今回の視察でした。
旭市の仮設住宅
|
津波によって、押し倒された松の木
|
流された家の土台
|
破壊された河口付近の堤防
|
同僚議員と | 片付けられた瓦礫 |
海匝地域振興事務所の方から話を聞きました
|
飯岡漁港では復旧作業が進められていました
|