7番目の質問は「仕組み債について」でした。
この問題は昨年6月の一般質問でも取り上げ、当局を追及した経緯があります。しかし、その後、アベノミクスの影響もあり、運用環境は劇的に改善。仕組み債の含み損も大幅に減ることになりました。
しかし、これを相場まかせにしていてはいけません。運用について、プロのテクニックで行い、かつ責任体制は明確化されているか・・・含み損が生じている以上、継続してチェックする必要があると考え、取り上げたのです。
さて、運用の現況について質したところ、当局から「昨年10月以降、公社等外郭団体の適正な資金運用の確保を図るため、仕組債の運用について基本的な考えを示すとともに、資金運用体制の整備を進めるべく、(1)資金運用の基本的な考え方に関する規程等の整備、(2)資金運用状況に関する定期的な検証と必要に応じた外部専門家による助言、(3)資金運用の意思決定過程を明らかにするための記録の整備、などの指導を行ってまいりました」とと答弁しました。
ちなみに、平成24年度末時点での仕組債の保有状況は、4団体において69本、約109億円を保有しており、平成23年度末と比較すると15本、約7億円の減少となったとか。さらに、仕組債を保有している4団体のうち、千葉県漁業振興基金において、平成24年度中に 6件の仕組債が早期償還となり、新たに7件の仕組債を取得したとしています。
新たに仕組債を購入している団体は、千葉県漁業振興基金のみ。昨年、私が追及したのは巨額の含み損もさることながら、きちんとした運用体制が取られる一方、責任の所在が明確化されているかという点です。効率的な運用は必要との考え方から、私は仕組み債の保有そのものを悪とするつもりはありません。それも踏まえ、この質問の結びで「リスク管理を徹底して今後も運用していただきたい」と要望しました。