【真実を発信226】平成24年度決算審査特別委員会(5)・・・自転車事故は減少傾向に

平成24年度決算審査特別委員会の3日目が行われたのは26日でした。1日に複数の部局を審査し、チェック項目も多いので分けて書くことになります。速報性がなくなることをご容赦下さい。ちなみに、27日以降、しばらく休会となり、決算関係のジョブとしては、各委員は当局との勉強会なども含み調査をしています。昨日は私も登庁し勉強会を行いました。この間、各常任委員会の視察等もはさみ、今月11日に4日目の開催が予定されています。

3日目に審査が行われたのは、警察本部と教育庁でした。これらを記す前に、前回取り上げた健康福祉部に関して追記します。

近年、悲惨なニュースも目立つ児童虐待についてですが、千葉県ではこの問題に関して児童相談所への相談件数は24年度に3961件と前年度に比べて1.66倍に増えました。それに対応する児童福祉士は25年度に99人。これは全国平均の114人を下回っています。児童心理士は割合からすると76人必要なところに50人。これについて、当局は拡充する意向としています。他方、子ども医療を、中学3年生まで対応した際にどれだけ予算が必要かに関して、当局は29億円が必要との試算を明らかにしました。

さて、以下は警察本部の審査について記します。最初にサイバー犯罪に関してですけど、年々増加傾向にあり、千葉県の認知件数は平成24年度に282件(前年度242件)、全国では7334件(同5741件)となりました。今年度は9月末現在、全国では4093件で前年同期比825件の増加となる一方、千葉県では207件と同23件の減少となっています。

現在、県警ではサイバー犯罪に関し課長以下70人のスタッフで対処していますが、対策として啓発活動に努め、学校への出前式講話の参加者は10万1184人を数えました。また、対策用のパソコン解析機は行き渡っているものの、スマートフォン解析機が不足している状態。前年度は1台のみで、今年度は7台になりましたが、来年度はさらに増やすべく予算要求するとのことです。

信号機に関しては、新規の設置台数が80機と前年度の90機から減少。不用額が発生したことで、不用額を出さずに設置すべき箇所に設置して欲しいとの声が委員の間で上がりました。

毎年、委員会で出る違反金の収入未済については、24年度が3億1871億円と前年度の3億8260万円から減少。なお、最終督促時から5年を経過し時効になってしまったのが5853万円、死亡や所在地不明等で発生した不能処理額が6184万円となっています。

対策として、県税事務所との人事交流を実施して回収率を高めるほか、新しい施策として今年度から銀行預金のほか生命保険を差押えの対象に、また、来年度からコンビニ納付を可能して払いやすくするそうです。いずれにしても、ここで許してはならないのが”逃げ得”・・・それを許さず、きちんと収めさせるよう努力するとの答弁がありました。

私は、自転車関連について質問しました。平成24年度、県内で自転車が絡んだ事故の件数は、5825件と前年度比323件の減少、死者20人で同8人増加、負傷者5814人で同295人の減少。今年度は9月末時点で、事故の件数が3885件で同288件の減少、死者が21人で同1人増加、負傷者が3850人で同261人の減少と、県内では自転車が絡む交通事故が減っています。

取り締まりに関しては、いわゆる赤キップを切ったのが438件で同361件の増加、イエローカードによる注意が1万0063件で同1114件の増加。悪質なものには検挙も行うなど、取り締まりを強化しています。これに加え、安全教育にも力を注いだ結果、事故の件数が減少したとみていいでしょう。地元の市川市は、市民の足として自転車が多く利用されており、今後も、自転車に関する安全対策に取り組んで欲しいと要望しました。