安心・安全な生活を送ろうとする上で、今は何と言っても関心が高いのは、福島第一原発事故に伴う放射能が人体に及ぼす影響でしょう。
不安に感じていらっしゃる方は実に多く、私宛にも「本当に大丈夫でしょうか?」と県が公表している放射能の数値などに対して心配し、その思いを綴られたメールが何通か届きました。
その中から紹介すると・・・
「市原だけの検査で大丈夫なの?東葛地区の数字がわからないのは不安」
これに関しては、移動させることができるサーベイメーターの購入費用を6月補正予算で計上。県内の出先機関である振興センター10カ所に設置することにしました。全市町村に配備するのは難しいため、そこから各自治体に貸し出す形となります。
「他県に比べ、水道水の放射能測定が大ざっぱなような気がする。それで本当に大丈夫なのか」
千葉県では、10Bq/kg以下の場合、非検出として好評しますが、埼玉県や神奈川県では0.1 Bq/kg以下、東京都は非検出を20 Bq/kg以下としながら、検出できた最少量である検出限界値を公表しています。
千葉県は、外部で委託分析をしており、委託先から提供されたデータをそのまま公表。実数値を公表する計画はないそうです。
ただ、この「大ざっぱ」と思われる数値には訳があり、県を責めるのは酷な部分があるのも確か。数値の精度を上げるためには日数を要し、0.1 Bq/kgのレベルまで計測するには、1~2日遅くなるとのことです。
つまり、千葉県は大丈夫と思われる水準を踏まえた上で、検査数値に関して精度を上げることよりも、公表するまでのスピードを重視している訳です。
県では、より早く知らせようとする・・・当面、その方針は変えない意向です。
(水野 文也記す)