12月定例議会は昨日で一般質問が終了、本日は休会日で明日から常任委員会が開催されます。今回は、5日目、6日目に取り上げらた質問をダイジェストで記すことにしました。
5日目のトップバッターで登壇したのは自民党の鶴岡宏祥議員。同議員の地元である茂原市は、台風による被害が大きく、それに関連した質問のほか、医療問題などを取り上げていました。県内では医師とともに看護士不足も深刻になっており、その対策はどうするのかという問いに対し当局は、5年間県内で勤務すると返還が免除になる就学支援制度について、県外に通学する学生が千葉で就職した場合にも適用を広げるなど拡充していくとしています。
市民ネット・社民・無所属の小宮清子議員(流山市選出)が質問した障がい者雇用率の改善に関しては、工賃をアップする施策で事業者に受託している小型家電リサイクル事業で、現在は4企業、13施設で受託していると当局は答弁。さらに、障がい者を雇用した場合、金利を優遇する融資制度の導入などで雇用率の改善を目指すと答えていました。
2代前の議長だった伊藤和男議員(自民党・香取市選出)は医師の確保について取り上げましたが、そこで県内での勤務を返済免除の条件とした就学支援制度(平成21年度にスタート)で106名が現在利用し、今年度は1名県内に勤務したことを当局は明らかにしました。県では、この制度などにより、平成37年度までに医師数を285名増加させる方針。ちなみに、今年度は医師が県内で33名増加しましたが、これは全国で最多となるそうです。
宍倉登議員(自民党・千葉市花見川区選出)は、防災問題で伝承の重要性を強調。それとともに取り上げた帰宅困難者問題に関し、当局はむやみやたらと帰宅しない、東京都などとの連携を図ると答弁していました。
6日目は自民党の石毛之行議員(銚子市選出)から。銚子は財政が厳しく、それに絡んだ質問のほか、銚子電鉄の再建問題、さらには、海外トップセールスなどを取り上げました。このうち、財政状態が厳しい基礎自治体に対する市町村振興資金の貸付について、使途が制限されている現行制度を活用しやすいように検討するとしていました。他方、海外トップセールスに関し当局は、森田知事のタイ訪問の成果について、教育旅行の増加、7本の旅番組の放映、梨の注文増加などを強調。また、県産品の試験輸出などを行いフォローアップに努めると答えていました。
佐倉市選出の伊藤昌弘議員(自民党)が取り上げた県が取り組んでいるエコ農業は、実施している農家が5159戸、4256haで、近年は横ばいであると答弁。今後は、草刈りなどについて新たな防除技術の普及に積極的に取り組むとしていました。
県民の声の佐藤浩議員(船橋市選出)が質問した東葉高速鉄道の消費税導入後の運賃に関し、当局は1円単位の運賃導入など検討しているが、具体的には決まっていないと回答。また、船橋市内での新たな警察署新設に関し、県警では予算上の問題から新設はしないと答弁しました。
今年、最後の質問者は、2代前の副議長を務めた自民党の田中宗隆議員(白井市選出)。災害時の県内11か所にある防災備蓄倉庫からの輸送に関し、交通遮断があった場合、他地域の倉庫から運ぶとしていました。一方、現在、白井市には警察署がないため、同議員は新設を要望。これに対して県警当局は、佐藤議員と同じように予算上から新設はしないとしながらも、警察署がない自治体のためか、分庁舎の建設を検討すると答弁していました。
以上で、12月議会における一般質問のダイジェストを終了します。