【真実を発信277】不法ヤード対策がいよいよ動き出す

表題の不法ヤードとは、自動車リサイクル法など各種法令に違反した行為が行われているヤードを指します。違反行為のみならず、土壌や地下水の汚染など生活環境への悪影響が懸念される一方、近年では盗難した自動車を解体、それを海外に送る拠点となるなど、犯罪の温床として問題視されており、県議会でもたびたび取り上げられてきました。

県では、ヤードの適正な設置を図るための条例制定に向け、学識経験者等で構成する検討会議を設け議論を進めてきましたが、そこでの意見などを踏まえ、「(仮称)千葉県ヤード設置適正化条例」の素案をまとめたことで、いよいよ不法ヤード対策が動き出すことになります。

千葉県内のヤード数は昨年末現在で473か所。うち、成田空港に近い印旛地域に約70%が集中しています。これらヤードやその疑いのある施設に立ち入り、検査を行うことになりますが、条例では報告をしない、虚偽の報告を行う、立ち入り検査の拒否、命令違反・・・などの例について罰則規定を設けることにしました。

なお、今回の条例で対象となるのは自動車等で家電党は対象外。条例が制定された場合、全国で初めてのケースになります。県民から意見を集まるために、2月13日~3月11日の期間にパブリックコメントを実施、意見の提出先は廃棄物指導課産業廃棄物指導室となりますので、ご意見がある方は同室に問い合わせて下さい。