【真実を発信338】就学猶予・免除、一般質問をきっかけに改善

去る6月18日に行った一般質問の中で、就学猶予・免除について取り上げましたが、これに関してこの質問をきっかけに改善した点があり、本日、当局よりその説明を受けましたので、ご報告します。

ざっと、質問の内容をおさらいすると、低出生体重児などの例を挙げつつ、子ども1人1人の状況に応じ、就学に関して細かな配慮が必要と訴えた上で「本県における就学猶予または免除の現状はどうか、さらに、就学猶予または免除が適切に行われるために、県はどのように取り組でいくのか」というものでした。

それに対する答弁は、県内に猶予・免除された生徒が計23名いるとした上で、県教育委員会としては、今後とも子どもの状況を丁寧に把握し、個別相談を十分行うよう、就学事務に係る研修会において市町村教育委員会に対し指導するとしていました。

ところが、教育庁によると、私が質問した後に担当者が検証したところ、昨年12月19日に文科省から「就学義務の猶予又は免除に関する留意点について」という通達があったのですが、その内容が各市町村に周知されていなかったことが判明したのです。

この通達には、「近年増加傾向にある低出生体重児等への対応においても『その他やむを得ない事由』に該当し、小学校及び特別支援学校への就学を猶予・免除されることが適当と判断される場合もあります」とあるのに、新たに入った「低出生体重児等」が県では認知されず、項目が漏れる形で周知されなかったというのです。

低出生体重児は私も例に挙げたように、また、文科省の通達にもあるように年々増加しているため、今後、千葉県内でも相談件数が増えることは想像に難くありません。それが周知されていなかったため、低出生体重児を理由に就学猶予・免除の相談に窓口を訪れても、”門前払い”される可能性もあったのです。

県では、7月7~18日の期間で各教育事務所ごとに開かれる担当者会議で、各市町村向けに取扱いに留意するよう周知をするとしています。低出生体重児に関する就学猶予・免除の相談ができるようになりました。

なぜ、このようなことが起きたのか、今後、追及すべき点と考えていますが、まずは不備の状態だったのが改善されて良かったです。また、自分が取り上げなければ、放置されたままになっていたかもしれず、偶然性は高いながら、改善の道筋を付けることができ、嬉しく思いました。

起きてしまったことは仕方ありません。しかし、過失があった場合、迅速な対応するとともに、今後はこうしたミスが起きないようにすることが重要・・この点を担当者に要望しました。

今後もこの問題を取り上げて参ります。