連日のハラールに関する投稿となります。本日はは政府の輸出戦略実行委員会の第1回ハラール部会を傍聴しました。
以前記した、新JAS規格の委員会がインバウンドのためのものとすると、この部会は文字通り輸出に関するもので、政府がハラールについてインバウンド、輸出の”両輪”で取り組んでいることがわかります。
輸出戦略実行委員会は、2020年に農林水産物・食品の輸出額を1兆円規模にするという目標を掲げ、オールジャパンで実効性のある輸出拡大に向けた取組体制等について議論を行うために設置されています。
実行委員会の下に重要品目、主要テーマごとに部会を設置、さらに、地方ブロック意見交換会(全国9か所)を開催し、現場の意見を把握し、実行委員会の議論に活用するとしました。
品目部会としては、水産部会、コメ・コメ加工品部会、花き部会、青果物部会、牛肉部会、茶部会、林産物部会の7つが設置される一方、テーマ別部会は、本日行われたハラール部会のほか、物流部会、輸出環境課題部会、FSMA部会、卸売市場部会の5つが設置されました。
本日は、事業者の意見、農水省の取り組み、調査方針案などが議論され、次回の開催は10月中を予定しています。
6月19日の衆議院農水委決議「我が国の農水産物・食品の拡大に関する件」に、イスラーム圏においてハラール認証をしようとする取組に十分かつきめ細かな支援措置を講じると明記されるなど、国においてもハラールの重要性が一段と認識されるようになっており、この部会が意義深いものになれば良いと思っております。