【真実を発信(16)】千葉県におけるTPPの議論

真実を発信 私は都市部である市川市選出の議員ですが、農業問題も政策課題として無視できません。市川市の代表的な作物である梨は「市川のなし」として県がブランド化を推進していますし、千葉県全体で考えても農業生産額が全国第3位、コメの生産額が第8位である点を考えると、党としても重要な課題として取り組む必要があります。

 今回の代表質問においても農業を取り上げました。千葉県産農水産物のブランド化や、コメ先物取引の啓蒙活動などが主な内容。ブランド化は大消費地である首都圏における千葉県産の地位を一段と向上させるために必要なほか、日本の農政の重要なポイントとなっているTPPの議論が進んだ場合の強力なツールになります。

 また、コメの先物取引に関しては、受け渡しの標準品の1つに千葉県産のコシヒカリが指定されているため、千葉県の農業にとって無視できません。消費者の視点が事実上、価格形成において加わったコメ先物取引は消費者にとって歓迎できる制度と思われますが、農家にとってこれまでマーケットと縁が無かったため、啓蒙活動が必要と執行部に対して要望しました。

 さらに、質問では、みんなの党が掲げる農業アジェンダ「尊農開国」を訴えました。GDP30兆円産業を目指すものですが、農業を「地域の基幹産業」「輸出・成長産業」にするというこのアジェンダ、先行き日本がTPPに参加した場合、農家の生活が成り立つようにするためにも、実行することが我が党の使命となります。

 さて、千葉県におけるTPPの議論──農協が参加に反対しているため、議会全体では歓迎するムードではありません。私は代表質問において、生産者側に偏らない消費者の立場で農政に取り組む──そのように述べました。消費者の側に立てば、TPP参加、賛成すべきかと思い、その立場に立って今回の質問を組み立てたのです。

 ですので、今後も県議会でTPPが議論された場合、参加すべきと訴えることになるでしょう。経済の成長、それによる財政問題の解決──そのためにTPP参加は必要と思われ、それが結果的に消費者の利点が大きくなると考えられるからです。

 ただ、千葉県議会においては旗色が良くありません。本日は、農林水産常任委員会が開催され、私はオブザーバーとして参加したのですが、そこで提出された「TPP参加に反対する意見書」が賛成多数で可決されました。

 意見書の提出者は共産党、これに圧倒的な多数を占める自民党、そして公明党が加わっています。農水委員会は委員が全部で12名。自民7名(うち1人は委員長のため採決に加わらず)、公明1名、民主4名の構成で、反対は民主の4名だけでした。本会議の採決においても可決される可能性が極めて高いと思われます。

 他方、TPPの議論に関しては、一人よがりの参加推進にならないよう、自民党と民主党の農家出身の議員とも意見交換をしました。彼らは当然、反対派ですが、賛成派の私との議論は、お互いの立場を尊重、実のある議論になったと思います。決して感情的になりヒートアップすることはありません。何が何でも賛成──というのではなく、今後も反対派と真剣に議論をし、県民が幸せになる結論を導き出すように努力したいです。

(水野 文也記す)