私が今議会で行った一般質問については、既に「仕組み債」に関して概略を記しましたが、これも含めて徐々に記して参ります。まずは「防災対策について」から・・・。
千葉県では地域防災計画の見直しが行われていますが、これに関しては先にこのブログで記した通り。従来の計画は、火災に力点が置かれていましたが、東日本大震災で本県を襲った津波、液状化などの部分を拡充するため、見直しすることになったのです。
ですが、都市部において怖いのは、津波や液状化だけではなく、やはり、火災・・・なかんずく、県西部の一部に広がる住宅密集地では、大きな地震が起きた後、大規模火災が起きるリスクが生じます。
県では、当然、この点を踏まえて、住宅密集地の防火対策について、消化インフラの充実など施策を進めてきますが、根本的に解決するためには、やはり、道路の拡張や区画整理といった再開発・・・などになると思われます。
ただ、これですと、予算のことは別として、かりに財政が豊かであったしても時間が必要。いつ起きるかわからないのですから、せめて、注意喚起を住民に周知し、命だけでも助かる・・・そのような施策が大切でしょう。政治家は「国民の安全を守る」という大きな役目がある訳ですから、その点を考慮して、防災は「津波、液状化だけではなく火災も!」と議場で訴えました。
津波については「とにかく逃げる」・・・その徹底が大事な施策とも聞きます。いかに、強力な堤防建設に予算付けがなされようと、それが完成するまでに大きな津波が襲ったら間に合いません。ゆえに、現在ある防災インフラの下で、どうすれば助かるか・・・これを住民に周知することは大切です。
そうした意味において、地域ごとに防災訓練を日頃から行うことが重要でしょう。蛇足的に記すと、私は本日行われた地元の防災訓練(添付写真を参照)に参加しました。実際、自身で消火器の操作方法を学びましたけど、このほか、AEDでの救命、119番通報・・・など訓練で一度でも行った場合は、いざという時に役に立ちます。行政は、これらの活動をサポートしていく必要があるでしょう。
質問の中に「火災旋風」を盛り込みました。これは、火災によって発生する熱によって、火炎を伴う竜巻状の風が避難場所でもある広場を襲うもので、関東大震災ではこれによって多くの人が犠牲になりました。
「火災旋風」はこれまで発生件数が少なく、まだ研究の段階であり、防ぐ対策が立てられないのが現状。県当局によると、研究をしてその都度情報発信を行っていくとのことでした。