ちょうど真ん中になりました。5番目の質問は「県立高校の入学試験制度」についてです。
この質問を取り上げるきっけかになったのは、県教育委員会が実施したアンケートの結果。現行の前期選抜及び後期選抜について、制度の検証を行うため、中学校・高等学校の校長、保護者及び中学校3年生に対して行ったものです。
結果は、公立高校、私立高校の校長がいずれも90%、中学の校長が66%が一本化を求めている一方、中3生徒の76%、中3保護者の67%が現行のような複数回の受検機会を求めるなど、試験を実施する側、受ける側で見方が正反対となっています。
一本化が良いとする理由として、2回の選抜で授業回数を確保することが大変、クラスの中で前期選抜内定者と後期選抜受検者が混在し指導が困難、が挙げられていましたが、志望校の幅が広がる、インフルエンザの季節の時期であるなど、精神的にも大変な受験生の立場を慮れば、複数回の受検機会がある現行制度の継続を第一に考えるべきと私は問いました。
実は、私にも高校受験を控えた子どもが居て、このアンケートはクラスで話題となったそうです。「来年は大丈夫か?」と動揺が広がったと聞きましたが、受験を控えた子どもらにとって、心配するのは当然でしょう。心配している受験生、その保護者が少なくないのは想像に難くありません。
県の教育長は、質問に対して「今後の入学者選抜の在り方については、このアンケート結果等をもとに、学校関係者や保護者代表、企業関係者等で構成される「協議会」の意見も踏まえながら、慎重に検討してまいります」と答弁。ちなみに、来年の入試は既に要項が発表されているのですが、念を押すため問うたところ「来年春に行います平成26年度入学者選抜については、昨年12月に日程を公表しており、現行の制度で実施することとしております」と現行制度で行うことを明言しました。
他県ではこの前後期の一本化に踏み切ったところもあるようですが、私はこの質問の最後で「継続を要望している受検者や保護者が多数を占めているというこの現実を考慮すべき問題だと思う」と受験生側に立って要望しました。