本日は、千葉県が昨年度より行っている訪日観光客の食文化等に関する調査・推進事業の1つである「ムスリム観光客の受け入れセミナー」が開催されました。私は、この事業の生みの親みたいなもので、自分の子どもの成長を見守るように、同事業のイベントは必ず訪れるようにしており、今回も出席したのです。
まず、平成25年度の事業結果について報告が行われました。このブログでもこれまで経過を報告してきましたが、改めてざっと概要を記すと(1)訪日外国人の受け入れ調査、(2)大使館、関係団体のヒアリング、(3)ムスリム向けメニューの試作、(4)受け入れセミナー、研修会の開催、(5)ムスリム観光客用のモニターツアー実施━━でこれらは、千葉県のホームページに詳細がアップされています。
その後、「おもてなしガイド CHIBA」が紹介されました。これまでの調査結果からまとめたガイドブックで、9月中に完成する予定。その後、事業者などに配布されることになります。
講演は、日本ハラール協会副理事長である松井秀司氏による「”できるコトから始める”ムスリム接遇」をテーマに行われました。事業者にとってムスリム観光客を受け入れるために、何が必要かを考える上で参考になったと思います。ハラール認証の現状や問題点にも踏み込んだ解説でした。
休憩中には、ハラール和食のメニュー試作を行った木更津の料亭「宝家」によるムスリム対応料理3品の試食も行われました。
そして、セミナーの最後はムスリム留学生によるパネルディスカッション。テーマは「ムスリムツーリスト受け入れのために」で、インドネシア、マレーシアから来た東工大、千葉大の留学生から貴重な意見が聞けました。
やはり、ここでもムスリム観光客受け入れで一番重要なのは食事である━━という指摘が出ていました。
パンフレットの配布のほか、今後も同事業では研修会や講習会が行われる予定です。