先週の話になりますが、市内で開催された「いちかわ市民防犯講演会」に出席しました。
市川市内では、各自治体ごとにボランティアでパトロールを実施しています。夕刻、耳を澄ませて聞いてみると、市内の至るところで「火の用心!」の声が聞かれますが、これは消防局など行政が事業として行っているのではありません。一般の住民のボランティア活動によって支えられたきました。
このパトロールは効果が大きく、刑法犯件数にも如実に表れています。見回りをすれば、それだけ、いわゆる”プロ”の犯罪者はアクションを起こしません。
さらに、行政のサポートも重要。この日、講演をされた講師であるステップ総合研究所所長の清水奈穂先生によると、市川市は防犯にかける予算が多いだけではなく、住民の防犯に対する熱意も並大抵ではないとか。実際、犯罪者が好む街というのは、人の交流がない、ゴミが散乱するなど街が荒れている・・これらは、行政だけではなく、住んでいる人たちの意識で大きく変わる性質のもので、その点、市川市は治安の良い街とみることができるでしょう。
治安が悪い街に人は好んで住むことはありません。ある意味、”街づくり”という点、さらには、人を呼び込む魅力的な街という点で、市川は合格点にあるとみることができます。人が住めば、街は活性化し、資産価値の上昇にもつながるでしょう。活発な市内のボランティアパトロールは、間接的に”街を豊かに”することにも繋がるのです。
講演の内容は、犯罪者目線から論じた防犯対策で、とても実践的でした。犯罪が起きる場合、前兆があるそうです。プロの犯罪者は下見を欠かしません。3回は下見に訪れるとのことですので、街に挙動不審者が現れるなど、前兆を見逃さないことが大切と清水先生は指摘していました。
市川市内では、オレンジの帽子がボランティアパトロールの目印・・講演と同時に、ボランティアパトロール加入3年経過された方の表彰が行われました。表彰された402名の皆様に対しお祝いを申し上げるとともに、地域安全へのご尽力、感謝致します。