森田県知事は11月、千葉県の観光をアピールするために台湾、シンガポールを訪問しましたが、千葉県議会の12月定例議会において、その成果に関する質問が出ました。
それに対する答弁は「千葉県のPR不足を痛感した」というもの。成田空港という日本の玄関口がありながら、千葉県を素通りする観光客が多い現状を象徴するような答弁でした。
今回の訪問で大きなポイントになっていたのはカジノ。シンガポールの成功例を知事は視察しました。
それに対して知事は「カジノは施設のワン・オブ・ゼムだった」とした上で、ホテルの年間平均稼働率が95%である複合施設(IR)を指し、「あれ以上の施設としなければ。歌舞伎や能など日本の良さを出せる施設を作り、『おもてなし』の魅力を発信する必要がある」としていました。
千葉県は、都会的な魅力、おだやかな自然──観光資源は乏しくないと言え、知事の言葉を借りれば「ポテンシャルが大きい」のですが、その認知度は高くありません。カジノを含めたIRの誘致を含め、県の観光行政、アイデアが問われています。