セシウム吸着除去繊維

今日は先ほどまで、地元で放射能汚染に関する講演に出席していました。そこで、興味深いものがあったので紹介します。

講師は、千葉大学大学院工学研究科のバイオマテリアル研究室の斎藤恭一教授。とてもユーモラスな語り口で、聴衆の関心を引き付けていました。

中でも目を引いたのは、斎藤先生の研究グループが開発したセシウムを吸着除去するための繊維。「接ぎ木重合法」という最先端の技術を応用したもので、現在、福島の除染現場での利用のための試験に入っているそうです。

斎藤先生によると、その効果は吸着材として知られるゼオライトの400倍の吸着力を持つとか。セシウムだけではなく、天然資源として注目されるレアメタルの採取にも活用できます。

ただ、組みひも状に成型したもので、1mあたり2万円と高額。優れものと言えますが、実用化に際しては、コスト面が課題になりそうです。

千葉で、こういった研究が行われている・・・嬉しくなりました。