【真実を発信95】利根川水系の取水制限を緩和

利根川上流の8ダムの貯水量低下に伴い、9月11日より10%の取水制限が実施されました。節水が声高に呼びかけられていますが、そうした中で、この土日に流域全体での降雨によって、数日間一時的に河川状況が好転すると見込まれています。そのため、本日、国土交通省関東地方整備局による利根川水系渇水対策連絡協議会において、利根川水系の取水制限を10%から0%に緩和することが決定されました。

ただ、8ダムの貯水率は、本日現在で42%程度の回復で、なお、平年の半分程度です。今後の降雨状況によっては、再度取水制限が実施される可能性も考えられることから、県渇水対策本部では節水の広報を継続することにしました。

さて、当面の天候についてですけど、気象庁が21日に発表した向こう1か月間の気象予報によると、全国的に、天気は数日の周期で変わるとのこと。関東地方の降水量は平年並みが予想されており、極端な雨不足とはならないようです。もっとも、予報は予報として、現状ではまだまだ、予断を許さないので、県民の皆様、引き続き節水に努めましょう!

それにしても、今年は雨不足もさることながら、残暑が厳しい夏でした。気象庁によると、北日本の旬平均気温は、8月下旬から9月中旬までの3旬続けて、統計を開始した1961年以降で第1位を記録。また、東日本の旬平均気温は、8月下旬と9月上旬が1961年以降で第2位、9月中旬は第1位(タイ)となりました。

今後については、北日本で平年の盛夏期の気温を上回るような極端に気温の高い状態は収まる見込みとか。ただし、今後2週間程度は、平年と比べると気温の高い日が多く、特に向こう1週間はかなり高い状態が続く見込みで、関東地方でも例年より気温が高くなると同庁では予想しています。