【真実を発信102】投信でも評価損が発生・・・9月定例議会の質問から(7)

今日は一般質問の最終日。9月議会は実質的に前半戦が終了、この後は各常任委員会が開催されます。

本日も質問の様子を・・・と思いましたが、情けないことに、メモ帳を控え室に忘れてしまいました。記憶を辿って記しますので、詳細なところまで書くことはできません。その点、ご容赦下さい。登壇したのは、木下敬二議員(自民党、南房総市・安房郡選出)、礒部裕和議員(民主党、野田市選出)、網中肇議員(民主党、千葉市中央区選出)、阿井伸也議員(自民党、山武郡選出)、宇野裕議員(自民党、匝瑳市選出)の5人です。

今日も有害鳥獣問題が取り上げられましたが、その代表として話題になるイノシシ、昨年度に退治した数は約13000頭。そのうち、食肉として供するなど、当局から「そうして欲しい」と答弁があった“お持ち帰り”の頭数は250頭だったそうです。残りは大半を埋めて処分する訳ですが、木下議員はそうした処分作業についても補助金など支援をと訴えました。県では、ワナ猟などを推進するための施策を打ち出しながらも、肝心の捕獲する人が増えていません。そのため、ワナ猟の資格を有していない補助者に、餌替えなどを行うなどの緩和措置を取るとの答弁がありました。

先日、南房総パラダイスを視察で訪れた安房地域は旭化成など大企業の撤退で、雇用問題も深刻化しています。今回の一般質問では、パナソニック撤退で注目された茂原の雇用問題も取り上げられましたが、県内からの企業撤退に歯止めをかける施策を急がねばなりません。

磯部議員が取り上げた医療問題の中では、人々が健康を保ち病気にならないことが医療費削減に繋がる・・・といった議論がなされました。パチンコ屋で長時間過ごす若者に糖尿病が多いとの指摘がありましたが、これも先日、視察で訪れた県立東金病院で糖尿病患者の重症化を防ぐ取り組みが、医療費削減の効果をもたらしていることから、予防医療が高齢化社会における医療費問題で重要なポイントになりそうです。

今議会で公社・外郭団体の運用については、佐野議員が取り上げましたが、それに続き本日は網中議員が質しました。仕組み債以外にも投信、仕組み預金で運用されている実態があり、とりわけ投信は約90億円の額面に対して時価評価は約80億円・・・ここでも評価損が発生しています。

当局に聞いたところ、投信を購入している団体は仕組み債で評価損が発生している私学財団と街づくり基金の2団体。後者の購入額は1億円に満たないので、ここでも、6月議会で杜撰な運用体制だったことが明らかになった私学財団が大量に購入・・・厳しい状態に置かれています。

阿井議員は地元の大網白里町が市制施行されることを質問。千葉県で37番目の市となります。町から市への昇格は、合併によるものを除くと富里市の昇格以来10年ぶり。合併による市制施行では、市町村合併交付金が支給されますが、単独での昇格は補助金などほとんど出ません。この点から支援が欲しいとの要望がありました。

今議会で最後の質問者となった宇野議員、放射能問題など「本当に科学に基づいて議論されているのか?」といった疑問を私見として挙げていました。なぜ、日本における放射能基準が国際基準に比べて極度に厳しいのか・・・それは科学的に安全性を図る根拠となりうるのか・・・必要以上に神経質となれば、それが農産品などの風評被害に繋がる・・・そういった現状に対し、疑問を投げかけた格好です。

私は党人として、原発に反対する立場にありますけど、その理由については、左翼勢力にみられがちな感情論に走らず、客観的、科学的データに基づき議論すべき・・・そう思っております。