【真実を発信101】海水浴の在り方、発想の転換を!・・・9月定例議会の質問から(6)

9月定例議会の質問日も今日で5日目。残すところ、明日1日を残すのみとなりました。昨日に続いて、一般質問で私が注目した項目を取り上げます。今日登壇したのは全員、自民党の先生でした。

まず、木村哲也議員(船橋市選出)が取り上げた地方分権に関する質問。今議会では、みんなの党の松戸議員をはじめ、部分的なものも含め複数の議員が質しています。

木村議員は、神奈川が広域連合とは別に、独自の“神奈川州”で起きている議論を例示しつつ、千葉単独の道州(たとえば千葉州)に関する研究会を設置する考えがあるかと問いましたが、本県単独の研究会等を設置する考えはないとの答弁でした。全国知事会での議論の動向を注視し順次対応するとしています。しかし、ここでも、千葉県のポテンシャルの大きさを日頃強調している森田知事は自分の言葉で語るなど、真摯な姿勢で取り組んでいると感じさせました。

一昨年に全国ワースト1となって以来、本県の治安で重要な課題となっている「ひったくり」。8月現在で、発生件数は758件と前年から12件増加、全国で3番目となっています。引き続き、県では「ひったくりカエル作戦」の推進、地域パトロールの強化、防犯カメラの設置、防御ネットの配布などで、防止に取り組んでいくとの答弁がありました。

本年度中に東金─木更津が開通する圏央道。この工事の進捗状況に関して、鶴岡宏祥議員(茂原市選出)が質問しました。県当局によると、構造物の建設が進み、この8月から舗装工事が始まったとか。今年度開通に向け最終段階に入っています。私は県内の産業活性化、成長するために必要なインフラであるとの観点から、圏央道推進議連に所属しており、この答弁に安心した次第。これに関連して、茂原にいはる工業団地など新たな企業進出の受け皿づくりなど、県内経済活性化につながるとの答弁が合わせてありました。

信田光保議員(銚子市選出)は、震災後の風評被害もあって落ち込んだ観光産業について取り上げていました。とりわけ厳しいのは海水浴で、昨年に比べて回復しているものの、震災以前の水準には戻っていません。この質問で森田知事は、海に多く人が訪れながら海水浴をせず、浜辺でパラソルの下で海を楽しんでいる・・・というギリシャの例を引き合いに出し、「昔と異なり、今は日焼けを避ける。海水浴の在り方を考え方を変えることが必要ではないか」と、原稿無しでご自身の考えを披歴されていました。

確かに、私の子どもの時など、海水浴に出かけてサンオイルを塗りまくって日焼けし、夏休み明けに友人達肌の黒さを競ったものでしたけど、今は、やれ日焼けは良くない、やれUVカットだの、時代は大きく変わっています。この変化への対応、大きいのではないでしょうか。海への親しみ方を欧州型に習う・・・良いアイデアと感じました。

今井勝議員(我孫子市選出)は、本県への企業誘致について森田知事のトップセールスが重要と指摘。自ら千葉の魅力をアピールし積極的に今後も展開すると答弁しました。また、毎年、東京で企業誘致セミナーを開催していますが、今年は大阪での開催も予定しているそうです。

最後に登壇した山本義一議員(八街市選出)の質問で目を引いたのは、しいたけの出荷制限問題。制限を受けていなくても、風評被害が大きいため、このままでは、転廃業が相次いで千葉の“しいたけ”が衰退する恐れが出ています。林業事務所に(風評被害などに対応する)相談窓口を設置、しいたけ生産の早期回復に努めるとの答弁がありました。