本日は、幕張メッセにおいて12日まで開催される国際フラワーEXPOを見学しました。今回で第9回となりますが、同じ会場内でガーデンEXPO(第6回)、エクステリアEXPO(第4回)、農業資材EXPO(第2回)、道工具・作業用品EXPO(第2回)も開催されています。私の地元市川では、街に花と緑を広げていく「ガーデニング市川」に取り組んでいることからも、楽しみにしていました。
展示会には、海外25カ国200社を含めて1200社が出展。35000人の来場者、会場での商談額として90億円を見込んでいます。
主催している日本最大の国際見本市主催会社であるリードエグジビジョンジャパンの担当者の方が会場内を案内してくれました。そこでの話は自然と展示内容ではなく、展示場そのものに・・・。私は予算委員会等で幕張メッセの在り方、今後について追及した経緯がありますが、イベントを数多く手掛けている関係者からの幕張メッセに対する見方など、貴重な意見を聞くことができたのです。
3日間の会期中、交通や飲食、宿泊などで生じる経済効果は29億円、雇用創出数は4000人を予想。結構な経済効果となる訳ですけど、予算委員会で県外に4分の3は効果が逃げてしまう・・・と指摘したそのままに、関係者の方も地元から東京などに流れると分析していました。
イベントのプロから見た幕張メッセも、ライバルの東京ビッグサイトに引けを取るものではないと言います。イベントによっては、広さなど事情を考慮して、敢えて幕張メッセの方で開催するケースもあると聞きました。特急を利用すれば、東京駅から最寄り駅の海浜幕張まで20分強、東京ビックサイトは地の利の優位性が強調されてはいますが、必ずしも東京駅など都心部から便利な場所にあるとは言えません。幕張メッセの活性化(売却も含む)を考える上で参考になりました。
さらに、担当者の方から、日本は諸外国の中で会場面積が狭く、もっと拡充すべきとの意見がありました。世界の展示場ランキングで、東京ビッグサイトが67位、幕張メッセが78位が国内では顔を出す程度・・・。上位は歴史的経緯(たとえば、ドイツでは敗戦後の産業復興に見本市を活用しようという機運があった)から欧州勢が目立ちますが、中国はベスト100位までに香港・マカオを含め23の展示場がランクインしています。
会場面積で1位であるドイツのハノーバーでは、街全体が展示場の趣とか。カジノでおなじみ、IR推進で参考にされるラスベガスの展示場も18位に入っています。単に展示場を提供するのではなく、本当の意味での複合施設に・・・このあたりに、幕張メッセの活性化のヒントがあるのかもしれません。
展示会の方に話を戻すと、尖閣、竹島問題で中国、韓国との関係が悪化していますが、そうした中にあっても、中国、韓国の企業が取り止めることなく出展したのが印象的でした。日中、日韓の経済関係が心配される中、主催者も安心した様子です。