【真実を発信148】外国人観光客受入体制向上事業研修会に参加

昨日、千葉県国際観光推進協議会が主催する外国人観光客受入体制向上推進協議会に参加しました。

この研修会のメインとなるテーマは、イスラム圏からの観光客受け入れについて。昨年の6月議会において私は議会でハラールに関する質問をし、その後も県の観光担当者と議論を重ねましたが、今回の研修会でその成果が表れた格好です。

日中、日韓関係が怪しくなる中、貿易や観光など経済面で我が国と東南アジアの関係が重要となってきました。このブログでも何度も取り上げたように、東南アジアでもマレーシア、インドネシアはイスラム教国で、これらの国から観光客を誘致するためには、日本と大きく異なる生活習慣に配慮しなければなりません。一番の問題となるのは、イスラム教で食べられるハラール、そしてお祈りの場所。私が議会で質問したのも、そういった背景があります。

今日の報道ですけど、以下のように、関西では地域を挙げて、イスラム教の国々から訪日しやすいように取り組もうとしています。今のままでは、千葉県の出遅れは否めず、LCCが成田空港を素通りしてしまうリスクも小さくありません。

http://news.nna.jp/free/news/20130220myr003A.html

さて、研修会は、まずインバウンドセミナーとして外国人観光客の状況、イスラム圏観光客受け入れの2つに関しての講演を聞きました。1つはJTB総合研究所の研究員である浪川桂一郎氏による「最近の訪日外国人客の動向について」、もう1つは、国際交流サービス協会でイスラム圏のVIPなどの通訳を務めている本橋一男氏です。

浪川氏は、インバウンドに関しイスラム圏からの流入が増加していると指摘していました。さらに、インバウンドでは空港が重要な情報発信地になるとした上で、成田空港をその拠点にする必要があると述べています。たとえば、韓国の仁川では、トランジット客でも短時間で「韓国文化を味わえる場」を提供しているとか。成田を千葉県だけではなく、日本の文化の情報を発信する拠点にすれば、成田空港の活性化につながるでしょう。

本橋氏は、ご自身の体験に基づくお話をされ、ハラールや礼拝の場所などの重要性を説いていました。宗教については、許容の広い日本人が世界ではむしろ特殊で、イスラム教に関わらず、宗教について妥協はないという点を忘れてはなりません。イスラム圏の人々は日本人から見るととっつきにくいとの印象が強いですけど、一般の人々は穏やかであり、アルカイダなどからくる悪い先入観を取り払う必要があると思いました。ちなみに、私は、これまで議会でハラールに関する意見署を2本提出しましたが、いすれも否決されたのは、悪いイメージが先行しているせいかもしれません。

講演の後、研修会のメニューは都内の施設の視察です。視察先は、まずイランレストランの「アラジン」でハラールに対応したイスラム料理を堪能、その後、外国人客の多いドンキホーテ六本木店を訪問、浅草文化観光センター、丸の内のTIC(訪日外国人総合観光案内所)を回りました。

イスラム料理は、とくに意識しなければ、イメージとしては、おいしく食べられるエスニック料理です。ハラール認証を受けた食材を輸入、それを調理し提供していました。ドンキホーテでは、売り場案内を多言語で表記しています。

浅草文化観光センターは、案内ロビーは日英中韓の4か国後で観光案内、外貨両替所が併設されているほか、多言語で壁に口コミ情報を貼った観光情報コーナーを備えています。最上階の8階では、浅草寺や東京スカイツリーが一望、外国人観光客だけではなく国内旅行者にも人気です。

丸の内のTICは三菱地所が業務委託を受け、外国人旅行者の情報発信の場として多くの人が訪れます。個人ツーリストが中心のため、メインは団体旅行が主流のアジアではなく、欧米豪の旅行者の利用が多いですが、カタコトの英語でも懇切丁寧に対応しているため、非英語圏の南米やインドネシアなどイスラム圏からの利用客が少なくありません。階上には、SEEKという国際交流拠点が開設され、ここで着物の着用や茶道など日本の文化を短い時間で体験することが可能です。

TICは、旅行客が求める情報のニーズは、都内スポット、京都、箱根、富士山といったゴールデンルートが多いとか。正直なところ、ディズニーリゾートを除けば、千葉の人気は今イチのようです。しかし、それなら、県から情報を売り込むことが大事・・・早速、研修会に同行していた県の幹部が売り込みを図り、県内情報を提供しTICから旅行者にアピールして貰うことを協議しました。庄司部長、さすがです!

日本の文化に触れるため田んぼをみたい・・・といったニーズには、都内から近場では房総の棚田があるほか、果樹園でのくだもの狩りなどが体験型観光として楽しめます。私も、地元市川の梨農園をアピールしました。さらに、鋸山をみたい・・・という問い合わせの例があったそうで、海外では人気の高いジオパークを考えると、銚子付近などもオススメのスポットになります。こうした地道な作業が、千葉県の観光発展に、海外旅行客誘致につながると思いました。

今回の研修会を、今後の千葉県の観光行政に生かしたいと思います。