最近、苦笑いした話を1つ。最近、事務所を訪れた有権者から「ほほう、選挙のポスターにチラシ。街中はそんな雰囲気はないですが、ここだけは選挙をやっているという感じがしますね」と言われた。
現在、行われている千葉県知事選挙は事実上の一騎打ちとの様相。筆者が現職候補を支援していることを横において、気になるのは投票率だ。下馬評では支援する候補が優勢となれば、本来なら喜ぶべきところながら、勝っても投票率が低いのであれば、複雑な気持ちとなってしまう。そのため、1人でも多く投票所に行って貰うための努力をしている。
世間的にも、今回の知事選、投票率が注目されているようだ。なぜならば、前述の有権者が指摘するように盛り上がって言えない状況を考えると、過去最低を更新する可能性が懸念されているためである。
直近3回の知事選の投票率は、2001年が36.88%、2005年が43.28%、2009年が45.56%と上昇傾向にあった。過去3回はいずれも、有力候補が複数居たことで、国政に比べて低いとは言え、”過去最低”が話題になることはなかった。
これまでの最低は1981年の25.38%。これは2011年の埼玉知事選挙で24.89%を記録するまで全国最低の不名誉な記録、現時点では過去2番目に低い知事選の投票率は千葉県となっている。
こうした状況を踏まえ、少しでも投票率を上げようと、県の選挙管理委員会も努力している。産経新聞の報道によると、前回も棄権が多かった若年層にターゲットを絞り、動画投稿サイト「ユーチューブ」で選挙CMの放送を始めたそうだ。
5人が出馬した前回選の投票率は、全体では45・56%だったのに対し、20代は約28%にとどまったとか。ユーチューブのCMは、動画再生の前に15秒間のアニメーションが流れる仕組みで、若年層に対する投開票日の周知が期待されるという。
不名誉な記録云々ではなく、教育や警察など、身の回りの生活に直結する役割が多い県の代表者を決める選挙なのだから、棄権して欲しくない。貴重な1票を県政に反映させるため、是非、17日は投票に行こう!