【記者魂47】政策以外での離党はありえない

盆踊りシーズン・・・夏の間は「1に政策、2に政策、3、4がなくて5に盆踊り」と公言している私であるが、やはり、地域における触れ合いは大切、有権者の方から意見を拝聴できる貴重な場であるので、この時期は「盆踊り」を第一にスケジュールを組むことにしている。

そこで、多く聞かれたのは「みんなの党は大丈夫なの?」というひと言。その後には「せっかく、参議院選挙で結果ができたのにもったいない」「いいこと言っているんだから、党としてしっかりしなきゃ」などと続く。そして、とどのつまりが「水野さんは、どうするの?」となる。

どうするも何も、残りの任期、議員としての務めを果たしていく一方、党人として行動していくことは変わらない。みんなの党の千葉県組織の代表としてまとめていく考えだ。何より、みんなの党の公認で当選しただけに、党の政策に沿って物事を進めることは有権者に対して当然の責務となる。

党内のゴタゴタが報じられ、皆さまにご心配をかけたが、党のガバナンスについては改善する方向が示され、再編に関しても政策第一で進めることが確認されている。

経済記者時代の経験から記すと、ベンチャー企業の発展過程に、今回のようなことが目立つ。既存の大企業に比べて、当然、組織は未熟、ガバナンスも心もとない・・・しかし、ビジネスを進める意欲は、決して大企業に負けていない。いや、成熟した企業の中には、硬直化して伸びしろがまったく感じられないところも多く、そんな企業ならベンチャー企業の方が世の中に貢献していると言ってもいいだろう。

創業後しばらくして、心もとない印象があった企業でも、今では、上場企業として立派になった企業も少なくない。そうなる過程で、M&A(企業買収・合併)を繰り返してきた企業もあるが、みんなの党も、そんな感じで育ち有権者のニーズに応えて行く・・・私はそれを信じ、日々の活動に取り組んでいるのだ。

さて、「あんたは大丈夫か」・・・と言われるのは、党の混乱のほか、折に触れ離党者が出ていることも関係しているだろう。実際、若手を中心に、離党する地方議員は存在する。その理由としては、公認過程の不透明さなど党の未熟なガバナンスを挙げているようだ。それぞれの思いや事情もあるので、離党した議員の意思を尊重はしても、批判することはしない。

以上のことから、離党した議員のことに関してコメントは差し控えるが、自分のことについてだけ、この機会なので記しておく。

私は、今の時期こそ盆踊りを大切にしているが、基本は「1に政策、2に政策・・・」の男。みんなの党が政策面で変節することがない限り、今のままで議員活動を続ける。

みんなの党で議員活動をする前は、自民党で活動していた時期もあった。なぜ、みんなの党からか・・・よく「自民党では公認が取れず、議員となる道が開けない」「風頼みで議員になりたかったのだろう」などと言われるが、自分に確固たる意志があるので、そう言われてもまったく気にしない。

自民党から私が離れた理由は、同党が3年ほど前、野党の時代に綱領から「小さな政府」という言葉を消してしまったため・・・なので「自分が変わったのではなく、自民党の方が変わってしまった」と胸を張って言っている。

そう、私は、自分の考えに一番近いがゆえに、みんなの党から立候補し、党のアジェンダを支持する皆さまから県政の壇上に送って頂いた。党のガバナンスに関しては思うところがあるものの、これは私にとって影響はありながらも、有権者が党のどの部分を最も注視しているかと言えば、やはりガバナンスではなく政策だろう。

そして、私の今の議員としてのレーゾンデートルも、政策に他ならない。ゆえに、私は政策以外で離党することはありえない──これからも、政策を第一に議員としての責務を果たしていく。