【真実を発信189】平成24年度一般会計決算見込みの概要

千葉県の平成24年度一般会計決算見込みの概要が明らかになり、その資料が手許に届いたのでお知らせします。

平成24年度一般会計の決算は、収入にあたる歳入が前年度比5.4%減(904億円減)の1兆5914億円、支出にあたる歳出が同5.2%減(867億円)の1兆5780億円と、いずれも減少しました。

その大きな理由は、前年度は多額に計上されていた東日本大震災に関連する歳入・歳出がそれぞれ431億円、379億円になったためです。歳入は、県税こそ企業業績の改善などによって1.9%増となったものの、地方交付税、国庫支出金が減少。県債も発行も若干抑えられました。

一方、歳出については、目的別にみると、概ね減少が目立つ中で、国保県財政調整交付金、介護給付費県負担金が増加。さらには、支払う利子など公債費が増えています。

何とかやり繰りしている格好ですけど、県側が示した今後の課題にもありますように、大幅な歳入増が見込めない中、高齢化による社会福祉費が増える見込みである上、近年の臨時財政対策費債の大量発行に伴う公債費の増など、今後も厳しい運営を余儀なくされそうです。

平成24年度決算見込みに基づいて算定した健全化判断比率は、実質公債費比率が11.2%(前年度は11.4%、早期健全化基準25.0%)、将来負担比率が191.9%(同202.5%、400.0%)と若干改善しながらも、安心ができるレベルはできません。

今年度は、9月議会の後に開催される決算審査特別委員会で、委員を務める予定ですので、委員会の場で、これらの数値に加え、各論における問題点などについて追及してまいります。