【真実を発信202】市民討議会にオブザーバーとして参加

本日は、昼からスケジュールが空いておりましたので、市川青年会議所が主催する「市川まちづくりディスカッション」第2部の市民討議会にオブザーバーとしてお邪魔しました。

欧州では、市民がアイデアや意見を出しながら議論をする場が活発化しています。今回の討議会はその手法を参考に、無作為で抽出した市民約1000人から参加者を募り、6つにグループ分けして討議を実施しました。その討論結果について投票を行い、そこで出た結論を実行委員会において分析、参加者への中間報告を行った上で提言書・報告書を公表、行政に提言します。実行委員会は、市川市民、市川青年会議所メンバー、市川市職員。議論に参加したのは三十数名で、大久保市長も挨拶に訪れました。

この討議会については、そもそも住民の意見を届けるのは付託を受けた議員であり、行う意味がないと異論も生じるでしょう。しかし、私はそのようには思いません。住民を代表する議員を選ぶのは、地方自治体においては4年に1度。選挙が行われない間にも、環境の変化や問題の発生は起きる・・・生き物みたいなもので、変化し続ける世の中の動きに対して、住民が考えを述べる場があっていい・・・そう考えます。

残念ながら所用のため、最後まで居れませんでしたが、地元議員で傍聴したのは、私のほかでは主催者側でもある松永鉄平副議長のみ。住民の意見や考えを知るため、多くの議員に傍聴して欲しいと思いました。

さて、討議会のテーマは「市川のたから」、「人口減少」、「市制80周年」の3点。私は、このうち「市川のたから」と「人口減少」について傍聴しました。このうちブログでは「人口減少」を取り上げます。

市川市の人口は、東日本大震災前に既に減少し始め、それが震災後に加速。ピークから約4500人の減少となっていましたが、このところボトムより約1300人ほど持ち直しています。挨拶した大久保市長によると、震災以外の要因として、人口の変動は大規模開発や老朽賃貸住宅の建て替えなどに左右されるものの、かりに、人口を維持したとしても、高齢化が進展、生産年齢人口の減少が避けられない・・・と危機的状況を訴えていました。ちなみに、2年後に、市川市の高齢化比率は20%に達する見込みです。

討議の中で市民の方が分析されていましたが、これを周辺地域と比較すると、震災という一時的な要因を除き10年間で人口推移をみた場合に、船橋市は57000人増、江戸川区26000人増、松戸市10000人増、市川市7000人増・・・この統計は、何かのヒントをもたらすかもしれません。討議に参加された方は、これらを社会福祉などの差であると分析していました。

多くの方が問題意識として共有しているのは、いかに定住を促すか・・・ですけど、その施策として、企業誘致や社会福祉の充実、高齢者雇用や女性の活用・・・などです。いかに、税収を増やし、その上で社会福祉を拡充させる・・・市川市に限らず、千葉県ほか各自治体において行政が今取り組もうとしていることに対し、住民の方も意識を共有しているということが理解できました。

とりわけ、目を引いた意見は、「お金を遣わずに税収を増加させる」という意見。確かに、社会福祉の充実等は、定住促進の方策として欠かせません。しかし、討議者の方から「税収を増やすためにお金を遣うのは本末転倒」と指摘があり、“バラマキ”に抵抗感があることを示した格好です。そこでの対案は、市川市は地理的な条件などに恵まれ、文化的なイメージが強いながら、それらのPRが不足した感があるため、もっと市川の良さをアピールして行こうというものでした。これまで、私も県議会で、ジャンルを問わず「お金をかけないでも、工夫次第で充実する事業もある」と提言してきましたので、この意見には賛同します。

人口減少は避けられない問題であり、それを踏まえて政策を練っていかなければなりません。来年で市川市は市制80年を迎えますが、財政は日々厳しさを増しており、その解決策が急がれるところ・・・住民の貴重な意見を活かしつつ、市当局は魅力ある街づくりをして欲しいと願っています。

討議の内容は参考になり、開催にご尽力された関係者の皆様に対し、この場を借り、お礼を申し上げます。

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※参加してから、まだ3~4日しか経過していませんが、ランキング参加者75名(都道府県議会議員)中、「IN」(このブログからブログ村に来訪)は24位ながら、「OUT」(ブログ村からこのブログに来訪)では8位に浮上!効果がありそうなので、しばらく様子見しながら続けてみます。

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党議会の様子、挨拶する大久保市長