このところ報道に接して目を引くのは、キャロライン・ケネディ氏が次期駐日大使に就任することに関するニュースだ。いうまでもなく、ジョン・F・ケネディ元大統領の令嬢で、早ければ10月にも着任するという。
19日に上院の外交委員会で開かれた公聴会で、氏は父親であるケネディ大統領が来日を希望していたことを明らかにする一方、叔父のケネディ上院議員とともに日本を初めて訪れ、広島に行ったエピソードに触れ「日本以外の国に赴任したいと思わない」と述べた。多少リップサービスがあるような気もがするものの、尖閣諸島に関して日本の施政下にあり、日米安保条約の適用対象と明言したことに関し、心強く思うものである。
ケネディ氏が、駐日大使になる意味は、日本にとってとても大きい・・・それが率直な感想だ。
これまでの駐日大使は、初代とされるタウンゼント・ハリスからケネディ氏まで40人となるが、戦後は大物であるかどうかは言うに及ばず、知日派か、大統領との距離はどうか・・・などが、その時々の日米関係、なかんずく、米国の対日戦略を考える上でも重要なポイントとなっていた。
“ケネディ家”は米国内でのブランド力が今でも相当なものと聞く。そこから筆者が読み取ったのは、同盟国である日本に対し無くした信頼を回復させる・・とサインを送ったということである。民主党政権で日米関係はギクシャクしたものとなったが、「日本以外は・・・」や尖閣問題に関する発言にみられるよう親日と感じられる点や、トップブランドを送り込むといったことから、これから日米関係は民主党政権以前の状態に戻そうとしていると思った。
“ケネディ家”が来るのは中国でも韓国でもない。日本であるという意味をを考えるべきである。
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