本日は代表質問の2日目。公明党の赤間正明議員(市川市)と入江晶子議員(市民ネット・社民・無所属)が登壇しました。
赤間議員が取り上げた中では、まずラピッドカーに関する質問が注目できます。ラピッドカーは、消防機関からの要請により救急現場に出動する医師が乗車した緊急自動車で、医師などが医療機関で患者の到着を待たずに現場へ急行、救命救急処置の必要な市民などに対して医療行為を行うことで、救命率の向上を図るもの。県内では、日本医大北総病院、亀田病院、順天堂浦安病院などに設置され、順次拡大しています。県当局は、今後も設置した病院に国庫補助などの助成手続きを進め、円滑な運用を図っていきたいと答弁していました。
航空機騒音については、羽田着便が南風悪天候時に市川、松戸上空を飛行し騒音をまき散らす問題を取り上げていましたが、国によると、現在の技術ではそれを回避するのは困難とか。そのため、本県に集中する南風悪天候時の飛行経路を、首都圏全県に分散するなど要請するとの答弁がありました。
さらに、県内学校の耐震化比率について、今年4月現在、82.0%となったことを明らかにしました。内訳は、小中学校が81.7%、高等学校79.9%(うち県立80.0%)、特別支援学校95.5%。県立中学と同特別支援学校は100%となります。現時点で15市町で完了し、平成27年度にすべて終わらせる予定ですが、その後も老朽化対策、高寿命化推進などを進めていくと当局は答弁していました。
一方、秋から実験がスタートする森田知事が公約に掲げたコンビニ防犯ボックスですが、地域の防犯ボランティアとの連携を強化し運用。千葉市内と市川市内で始まります。
市民ネット・社民・無所属の入江議員は、県の天下り問題を追及しました。天下りがなくならない状況が答弁でも明らかに。公社・外郭団体等に県から137人派遣しているそうですが、「これらは要請があり、経験に基づいて適任者いれば紹介する」と答弁しました。
また、入江議員は、原発事故子ども・被災者支援法についても取り上げましたが、これは「国の動向を注視したい」と従来とスタンスは変わらず。男女共同参画の質問では、女性の役付きについて、知事部局で係長・主査以上が860人(27.3%)、公立学校で教頭以上が361人(12.4%)、警察本部で巡査部長以上が256人(3.7%)という統計が明らかにされ、当局は参画に対して県民の理解、意識が向上するように努め、取り組むと答弁していました。