本日は、昨年から実施してきたハラールメニュー開発検討会が木更津市内の料亭「宝家」さんで行われました。第3回となる今回は、試作を重ねたメニュー開発のいよいよ仕上げとなります。
実際に試食を行ったのはインドネシア、マレーシアからのムスリム留学生6人。和食のコース料理で、皆一様に「おいしい!」を連発していました。
さて、試食会に先立ち、留学生から普段の食事やムスリム観光客が来日した際、どうすれば便利かといった話を生の声で聞くことができたのです。
簡単に紹介すると・・・普段の食事については、ほとんど自炊、或いは自炊と外食、といった答えがほとんど。外食については、大学内の学食でハラールメニューがあるので利用しているそうです。
また、自炊する際の食材については、肉類をインターネットで購入しているとか。調味料については、日本国内ではハラールという観点だけではなく、口に会うものがないとの理由から、帰国した際に購入するとの声も出ていました。中には、ほとんど外食しているという留学生もいましたが、普段はインド料理店2店、和食料理店を利用しているとのことです。
ちなみに、外食派の留学生は、千葉大学の学生。同大学正門近くにインド料理店があるのですが、そこは私も何度か訪れた店でした。本格的なインド料理の店で、事前にお店の人に、鶏肉がハラールかどうか確認しているとのこと。外食の場合、店の人に確認してから利用するそうです。
一方、来日するムスリム観光客に何が必要かという点については、ハラール食が食べられる場所、お祈りの場所、この2つについてのインフォメーションがあると便利になるとの声が出ていました。留学生の場合、先輩に話を聞いたりすることができますが、観光客にとってそうしたツテがありません。コンビニなどで成分表示を確認して食べる・・・などの方法もありますけど、やはり、ムスリムはハラールレストランなら安心して食べることができるのです。
さらに「とにかく日本ではお祈りする場所が少ない」・・・これは彼らの悩みでもあります。ショッピングモールなどにも適当な場所が見当たらず、「試着室を利用することもある」といった声も出ていました。
これら留学生の生の声は今後の施策を考える上で大変参考になりました。本日は大勢のマスコミ関係者が取材に訪れていましたが、この様子は放映日は未定ながら日曜朝のフジテレビの番組「千葉の贈り物」でオンエアされる予定です。