【真実を発信298】航空機騒音の軽減を・・・平成25年度調査結果を公表

千葉県環境生活部大気保全課は28日、平成25年度における羽田空港再拡張後の航空機騒音実態調査結果を公表しました。

この調査は、羽田空港D滑走路の供用開始(平成22年10月)による航空機騒音の実態を把握するため、千葉県が22年度から実施しているもの。25年度は、これまでの調査で騒音の顕著な増加がみられた千葉市、四街道市、市川市の3市5地点で行ったとしています。

まず、結果を記す前に、航空機騒音にかかる環境基準の評価は、平成25年度以降、「時間帯補正等価騒音レベル:Lden(エルディーイーネヌ)、単位:デシベル」という指標を用いています。県によると、地域ごとに決められている住居専用地域の環境基準「57デシベル以下」を5地点すべてでクリアしたものの、供用前との比較ではすべての地点で騒音レベルが高い状態にあるのは変わりません。

私の地元である市川市に関して記しましょう。市内の調査地点は、平成23年度までが大洲小学校、24年度が大洲幼稚園、そして今年度は県立市川昴高校。主に、南風悪天時着陸ルートの影響を受ける地域で、発生頻度は少ないながら、着陸時の騒音の影響が大きくなります。

今の季節であれば、南から生暖かい風が吹き込む雨の時となるでしょうか。市川市にお住いの方なら、こんな天気の時に、俄かに騒音が発生、見上げると上空に飛行機が飛来していた・・・「以前に比べて飛行機の音がうるさい」・・・そう感じている人が多いと思われますが、それは感覚的なものではなく、実際に飛来回数は増えました。

Lden(デシベル)の値は、供用前の平成22年9月~10月に24.4だったのが、25年度8月~9月(夏季調査)が44.6、同12月(冬季調査)が41.4。測定期間は24年度以前が1週間、25年度が2週間と異なりながら、周辺の音と比べて10㏈以上大きい騒音が発生した「騒音発生件数」は、22年度が1件だったのに対して、25年度は夏季が133件、冬季が79件に達しており、市川市において解決が急がれる問題となっています。

千葉県では、国に対して本県における騒音軽減策を求めるとしていますが、私も政策課題として取り組みます。