【真実を発信420】同僚の川井友則議員が登壇・・・一般質問より(3)

質問日の5日目、4人目として登壇したのは同僚の川井友則議員(みんなの改革・松戸市選出)でした。

以下が川井議員が通告した質問です。

1.県立高校の教科書について
2.ICTを活用した学習について
3.動物の愛護について
4.災害時の避難所における愛玩動物の同伴について
5.放射性物質に汚染されたごみ焼却灰について
6.その他

県立高校の教科書に関しては、この任期中、文教常任委員会に所属していただけに、川井議員らしい質問と言えます。取り上げたのは、実教出版の「高校日本史A」と「高校日本史B」で県内で採択した学校があったことに対する追及。これらは国旗掲揚や国歌斉唱に関して「一部の自治体で公務員への強制の動きがある」という記述が問題視され、他の自治体でも東京都教育委員会が「使用は適切ではない」とする見解を都立高に通知すると公表した例があります。答弁は煮え切らない印象でしたが、放置できない問題と思いました。なお、この教科書の内容に対して県は「検定に合格したので見解を差し控える」としています。

ICTを活用した学習では、反転授業の効用について説きました。反転授業は学習内容を、自宅でビデオ授業を視聴するなどして予習、教室では講義は行わず、教室で教師が個々の生徒に合わせた指導を与えたり、生徒が他の生徒と協働しながら取り組む形態の授業。未来の学校の姿と言えるかもれません。県では、実践例が少ない上、対応する教員に研修が必要になるなど課題が多いとしていました。全家庭にタブレット端末、パソコン、スマホが必要となることも考えなければなりません。ただ、個々を伸ばすには有用な形態であるため、早期導入の努力をして欲しいと思う上に、川井議員の提言をきっかけに話が進むことを期待します。

動物愛護に関しては、悪質なペット業者への対応を追及。県では指導を徹底しているとしており、昨年は全業者の14%にあたる97件について指導し、46%改善したと答弁していました。続く、災害時の避難所における愛玩動物の同伴について県は、同行することが重要とした上で「学校ではグラウンドの一角、公民館では脇の空いた場所にペットの避難スペースをする設置するよう各自治体に手引きし、避難住民とペットが共存できるようにする」と答弁していました。

この質問の際、川井議員が訴えたのは、避難場所へのテントの導入。欧米では、当たり前のように使われているのですが、テントを各世帯が使用するれば、プライベートの保護はもちろん、感染症の予防などにも繋がります。居住空間の向上を行政は考えるべきでしょう。

最後の放射能物質に汚染されたゴミ焼却灰の質問。震災に伴う原発事故から4年経過しても、なお、解決していない問題です。これについては「選定に時間がかかる」「国に対して協力を行っていく」といった従来の答弁から踏み込むことはありませんでした。