【真実を発信464】今後も増設して欲しい県立中高一貫校、舞台芸術にも理解を

6月議会の議案に「千葉県県立中学校設置条例の一部改正について」があり、これが本会議で可決された場合、予定通り来年4月から県立東葛飾高校が中高一貫校として衣替えします。県立千葉高校以来の2校目。進学の選択肢が広がることになります。

初当選した選挙で、県立中高一貫校の増設を公約に掲げ、当選直後から訴え、要望もしたところ、最初の年に早くも実現。それがいよいよ形になる時が来ました。皮肉にも議員でなくなってから実現するのは残念ですが・・。

受験競争を助長するといった批判もあるものの、実際に中学受験が行われている訳で、現実に即した政策を考えなければなりません。優秀な人材を公教育を通じて輩出することは行政の大切な役目。今回の開校はその点でも意味は大きいでしょう。

一方、良い学校に入れたいと思っても経済的な理由から、優秀な生徒が集まる私立中学に入学させられないご家庭が多いのも事実。優秀な生徒が経済的な理由で、そうした機会を逸していいものか、と議員になる前から考えていました。

現状の日本では、良い教育を受けさせようと思えば、お金がかかります。よく、東大合格と家計には相関関係があると言われますが、経済格差から教育格差が発生して良い訳がありません。その意味でも、県立の中高一貫校は増やすべきと思っています。

教育にお金がかかる・・そこから、子どもは1人か2人まで・・そう思う若い夫婦も多いことでしょう。1人より、2人より3人、増えれば教育にお金がかかります。それも少子化の背景にあると思われ、”お金のかからない進学校”の増設は、批判がありながらも、現実に沿った政策と言えるのではないでしょうか。

さて、県立学校関係において、私が任期中に力を入れていたのが、県立高校の舞台芸術科の新設。東京や埼玉には、公立高校で舞台芸術が学べますが、千葉県にはありません。演劇を授業として受けられる県立松戸高校のみが例外です。

昨年の今頃、都立芸術総合高校を視察しましたが、都民は学べて千葉県民は学べない・・寂しく思いました。私は直接、働きかけることはできなくなりましたが、県の教育当局において、舞台芸術に理解を示して欲しいです。