8日にコメ先物取引がスタートしました。戦後に中止されて以来、72年ぶりの復活です。
詳しいこと、筆者の主張に関しては、ウォールストリートジャーナルで記しましたコラムを読んで頂くとして、今日は初商いに先んじて行われた上場セレモニーに、海上である東京工業品取引所へ視察に行くと共に、上場した東京穀物商品取引所の関係者に話を聞いてきました。
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東京における流通業者の足元から算定した基準値、60kgあたり13500円を大幅に上回って、11月限(11月に受け渡し)は18400
円の買い気配でスタート。放射能問題から加わる思惑もあってか、東京では買いが殺到、初日は値が付きませんでした。
コラムに書きましたけど、東穀取で取引される先物は、受け渡し品の標準品に千葉県産コシヒカリも指定されています。
私は、消費者のためを考えれば、これまでのように農協が一元で価格を決めるより、マーケットで価格形成され、それが実際の売買に反映された方が健全だと思っています。
ただ、そうは言っても、生産者にとってみれば、先物市場に対して不安が大きいことも事実でしょう。取引所の関係者とも話しましたが、生産者に対して、コメ先物取引がどんなものであるか・・・これについて、わかるように説明することが重要だと思います。この点について、何かできることはないかと感じました。