9月に入り、徐々に“議会モード”となってきました。ひと足先に、私の地元である市川市では、9月定例議会がスタート。初日の質疑を傍聴しました。
その前に、傍聴したのが「東日本大震災千葉県調査検討専門委員会」です。今回は第2回目。千葉県内における震災の被害の検証や、今後の防災などについて専門家が議論を交わしました。
昔の記録で、東北地方で貞観地震で多大な被害が生じたのに対し、房総地区では江戸時代の元禄地震や延宝地震などの影響が甚大・・・とりわけ、延宝地震は地震そのものは小さく、津波の被害が大きい津波地震だったとされています。
今、元禄地震、延宝地震のような地震が起きれば、外房では場所によって8~9メートル程度の津波が到来する可能性が高いとか。内房でも木更津あたりだと2~3メートル程度の波が押し寄せることが想定されています。
とにかく、沿岸部ではすぐに逃げられるように・・・。もっとも、九十九里浜では、平坦な土地が内陸まで広がるので、堤防などの対策が必要でしょう。
印象的だったのは、たとえ、このような対策が施されることになっても、それが完成するまでは、対策の効果を得ることができない・・・そうした趣旨の発言があった点です。
堤防などができるまで・・・「逃げる」のが第一。いずれにしても、沿岸部では速やかに避難できるように周知を徹底させる工夫が必要となります。