【真実を発信(14)】イノシシ退治の問題

真実を発信 私の地元である市川市をはじめ、都市部においてはあまり関係がない話ですが、本会議の代表質問、一般質問によく出る質問がイノシシ問題についてです。

 市川の大久保市長にお聞きしたところでは、県内市長の集まりでも、イノシシ退治が話題に上るとか。それだけ、県内では重要な問題となっています。せっかくの作物を食い荒らしてしまうため、農家にとって切実と言えるでしょう。本日、質問に立った木下議員は「安房地区だけで4000頭。これだけの数では単に被害ではなく、災害と言える」と訴えました。

 農作物に害を与えるイノシシ。退治した後の処分が問題となります。議会の答弁では、現行制度では「持ち帰り」となるそうですが、何千頭単位となると、すべて食べることはできません。

 要望で焼却施設を設置することが出ていますけど、その場合、複数の市町村にまたがるのであれば、補助金が出るそうで、県としてもそれを検討するとの答弁がありました。現場を見ていないので、はっきりした物言いはできません。しかし、これだけ何度も質問が出ている問題、検討ではなく、対策を急ぐべきとの印象を抱いています。

 「持ち帰り」との答弁に対し──伊藤議長は、木下議員の質問が終了した後、「そのような無責任な官僚答弁は、議会軽視も甚だしい」と発言、執行部について怒りをぶつけた一幕も。私も、先週の代表質問で、そう感じた場面もあったので、伊藤議長の発言の後、拍手をしました。

(水野 文也記す)