千葉県のマスコットキャラクターであるチ―バくんは、ゆるキャラが人気となる中で、県民に親しまれています。
誕生日は初めて登場した2007年1月11日。当初は、2010年に開催された「ゆめ半島千葉国体、ゆめ半島千葉大会」のマスコットキャラクターとして登場しました。
初めは知名度や人気の面で今イチでしたが、国体の開催とともに人気が急上昇。国体終了後、そのまま千葉県のマスコットキャラクターになった経緯があります。
今は、いろいろな形、パターンのチーバくんグッズがありますが、横から見た姿がオリジナル。千葉県をモチーフにしています。舌を出した部分が浦安、耳が銚子、つま先が館山・・・そんな感じでしょうか。
デザインをしたのは、市川市出身の絵本作家・イラストレーターである坂崎千春さん。JR東日本のSuicaでおなじみのペンギンの作者として有名な方です。
このチーバくん、今や千葉県が行うイベントには欠かせません。成田空港では、LCC(ローコストキャリア)の就航が相次ぎますが、その就航に際して、チーバくんが出迎え、6月に幕張メッセで行われた「千葉から日本を元気に」でも活躍しました。
チーバくんは、千葉県の観光産業においても、森田健作知事ご自身のブランド力とともに貴重な戦力になると思われます。
さて、観光産業に関してですが、千葉県は東日本大震災において大きなダメージを受けました。この点について、筆者も代表質問で取り上げましたが、とりわけ、この夏の海水浴客は半減するなど、厳しい状況に置かれています。知事からは「地域経済において観光は重要な役割を果たしているので、その牽引役として、震災の影響から早期回復を目指す必要がある」との答弁がありました。
さらに、観光産業は足元の震災からの復興だけではなく、中長期的な展望に立っても施策を練らなければなりません。千葉県を訪れる観光客は、浦安市のディズニーリゾートを除けば首都圏が4割以上となっていますが、首都圏からの来訪客をさらに増やすため、プロモーションの強化、イベントの実施などに取り組んでいます。
加えて、成田空港を擁するメリットを生かし、今後は海外客の誘致も課題になるでしょう。いち早く、震災後に訪日が回復基調となった台湾については、知事自らトップセールスを行う予定です。
千葉は東京などに比べて、公共施設など韓国語、中国語の表記が少ない印象ですが、英語だけではなく、これらの言語の表記を増やすことも課題になると考えられます。
千葉県の海外客向け観光ガイドブックについては、英語版2万部、韓国語版8000部、中国語版1万4000部を、空港やJRの成田空港駅などで配布するなどの取り組みを県ではしています。
(水野 文也記す)