沖縄視察(1)沖縄コンベンションセンター

6日から本日まで沖縄県へ視察に行って参りました。「こんなところを千葉県の施設は見習えばいい」と感じるものが多く、充実した視察となりましたので、順を追って紹介していきます。

まず、最初に訪れたのは沖縄コンベンションセンター。沖縄県内にある唯一の大型のコンベンション施設で、劇場と会議場を併設しています。

注目したいのは年間施設稼動率が約80%と高いこと。ただ、施設は県保有、指定管理しているのが財団法人で、営利を目的としておらず、公共性の高い利用の場合は、使用料の減免をしているため、料金稼動率は50%を少し割る程度。それでも、昨年度の稼働率が34%となった幕張メッセに比べると良い数字と言えるでしょう。

担当者によれば現在の運営では「一般の営利企業としては経営が成り立たない」としながらも赤字に苦しむということはありません。

稼働率の高さは県当局のサポートが大きい──県が持ち込む企画は全体の1割程度ながら、それ以外にも県から紹介されるイベントが多数あるとか。たとえば、沖縄県の東京事務所が国内外から問い合わせがあった場合、すぐに連絡があり、話をまとめに動くそうです。

観光地としてのブランド力が大きい沖縄県と単純な比較はできないものの、基本となるのはやはり営業努力。稼働率アップを目指し、幕張メッセの展示場についてもさらなる営業の強化、最近は独自のイベント開催にも力を注いでいるので企画力を磨くよう、県のサポートが必要と思いました。