昨日は県土整備常任委員会が開催された後、首都圏中央連絡自動車道、略して圏央道の建設現場を委員の議員と部長ほか県土整備部スタッフ数名で視察しました。視察の報告を先に書き、委員会に関しては後日詳細を記します。
圏央道の千葉県区間に関しては、木更津東ICと東金IC・JCT(仮称)が今年度末に開通する予定で、本会議でもそのような答弁がありました。今回、視察したのはこのうち茂原北IC(仮称)~茂原長南IC(仮称)の区間。一部、舗装工事が行われ、完成間近との印象があります。
もっとも、未舗装の区間があるだけではなく、山を崩し終えたといった遅れている部分もない訳ではありません。しかし、専門的な見地では十分間に合うとのことで、今回視察し、実際にバスに乗って走行した区間(写真を参照)だけなら年内でも開通が間に合うとのことでした。
茂原周辺には工業団地が造成されていますが、圏央道が開通すると、年度内完成の区間だけでも東京アクアラインを直結するほか、成田空港とも結ばれるなど、アクセスが一気に改善するため、企業誘致に有利となる可能性が高くなります。
一方、インターチェンジの設置については課題も生じそうです。視察したのは茂原周辺の2か所でしたが、茂原の市街地はこの中間点に位置・・・茂原の街を活性化するためには、中間点にスマートインターチェンジ(SIC)が欲しいところです。同時に、茂原北から暫定的に終点となる東金IC・JCTまでもICは無く、市に昇格する大網白里町近辺にもSICの設置を要望する声が少なくありません。
高速道路が通るだけでは、地元住民は納得しません。地域の住民の使い勝手が良くなってこそのプロジェクトである必要があると思います。これは、地元の市川市を縦断する外かんについても同じことが言えるでしょう。