東日本大震災の影響で、県内の地盤沈下が注目されていましたが、千葉県が20日に公表した平成24地盤沈下状況をみる限り、その影響は収まったようにみえます。
県内47市町村において実施した地盤変動調査で、平成24年1月1日の標高と同25年1月1日の標高の差からまとめた1年間の地盤変動量によると、調査を実施した3204.7㎢のうち地盤沈下が認められた地域は1107.6㎢。全域が沈下した前年に比べ、大きく減少しました。
前年に最大沈下量を記録したのは、市川市塩浜にある水準点の30.89cmでしたが、今回は、いすみ市萩原にある水準点の1.29cm。一方、隆起した地点について、前年はゼロだったものの、今回は銚子市三宅町にある水準点の2.32cmでした。
千葉県は、通常、地盤沈下の要因となる工業用水のくみ取りのほか、日本で最大のガス田である南関東ガス田が地下に広がり、天然ガスかん水(地下にある天然ガスを含んだ昔の海水)採取による地盤沈下を防止するため、採取する企業との間で沈下防止に関する協定を締結していますが、今後も引き続き地盤変動状況の監視を行うとともに、沈下防止に努めるとしています。
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