本日は、千葉県が行う訪日観光客の食文化等に関する調査事業の一環として開催された「ムスリム観光客受け入れセミナー」に出席しました。
日本ハラール協会理事長のレモン史視氏の「ムスリム対応サービスの基礎とムスリム対応ツーリズムの現状」、JTBコーポレートセールスの高橋秀樹氏の「千葉県における外国人観光客の受け入れ調査状況について」という2つの講演と、「ムスリムツーリスト受け入れのために」というテーマでパネルディスカッションが行われたのです。休憩中には、ハラール対応料理の試食もありました。
日本人ムスリムであるレモン氏の講演にもありましたが、とどのつまり、イスラム圏からの観光客受け入れで重要なのは、食事の対応と礼拝施設の確保・・・これを整えるだけでも、旅行者は気持ちよく日本に滞在することができます。
また、私も各方面に要望した時に実際にあった意見ですけど、礼拝の施設に関して「特定の宗教に対してできない」・・・そんな声もある訳ですが、レモン氏が述べていた「国際化に向けて考えを変えて欲しい」・・・この意識を変化させることが、ムスリム受け入れのポイントになるでしょう。以前もこのブログで記しましたけど、宗教ではなく、生活習慣として捉えるべき問題だと思っています。
経済的な側面から語れば、ハラールに対応するか否かは、20億人のマーケットを取り込むか見逃すか・・・という判断に繋がることになります。
千葉県内では、外国人観光客の受け入れ状況で、ムスリムを受け入れたことがある施設が26、ベジタリアン(インド等)は32にとどまります。ハラール対応を踏まえると、簡単な話ではないながら、少しでも広がれば・・・と思っています。
セミナーは、ざっとみた感じで、100人を大幅に超す方が参加。関心の高さを改めて感じるとともに、昨年6月に質問をした後、取り組んできた政策課題で、今回のセミナーはこの質問をきっかけに実現しただけに、1つの仕事をしたという達成感がありました。ただ、まだ、始まったばかり・・・今後もさらなる広がりを目指し、ハラール推進に取り組んで参ります。