予算委員会は今日で3日目、最終日となりました。さすがに、各議員とも慣れてきたためか、議場はリラックスした様子。昨日は熱くなって、質問の積み残しなど多々反省点がありましたが、今日は無事に質問を終えた──そんな感想です。
今日の質疑として通告したのは以下の通り。
(1)組合事務所、記者クラブなど県施設家賃について
(前日の積み残し、再通告で本日分に加える)
(2)生活保護について
(3)芸術・文化事業について
(4)都県橋建設の見通しについて
(5)高齢者対策について
答弁を含めて20分の持ち時間ですから、とても消化し切れません。(5)高齢者対策について、は時間切れで出来ず。何とか4項目は質問しましたけど、大河ドラマの総集編みたいになった感じがします。限られた時間、次の機会はテーマを絞りたいと思いました。
さて、(1)の質問は昨日からの続きの感じで、引き続き総務部が答弁。組合事務所、記者クラブのいずれも家賃を払っていない現状について追及しました。
組合事務所について、当局は福利厚生の一環としています。上部組織も含めた組合の実態は政治活動が絡むため、かりに、県施設内の利用部屋で活動を一切行って居なくても、団体として福利厚生とは言えない政治活動も組合は行っている以上、払うべきと主張。純粋に職員のためだけの活動をしているのなら、規定通り(職員の福利厚生のためなら使用料は免除できる)でも良いとは思うのですが・・・。
この質問、家賃を払っている、いない──という公平性を問うのが目的で、単なる組合叩きにしたくなかったため、記者クラブについても問いました。聞いたぐらいですので、もちろん、払っていません。
過去の判例などから、霞ヶ関など役所のほとんどは、使用料を取っていませんけど、記者クラブ全体でみると、私が所属した経験がある東京証券取引所の兜倶楽部など支払っているところもあります。
これは、当局に言ったところで官僚答弁。マスコミに支払いを訴えかける形を取りました。「千葉の財政は厳しい」──と報道しながら、自分たちは家賃を払わず、厳しくした一因を作っているなどというのは、悪い冗談でしょう。
(2)の生活保護に関しては、昨日に民主党の大川議員(千葉市花見川区選出)が質問、本日、自民党の関議員(千葉市緑区選出)が要望を行ったため、質問を生活保護の不正受給にどう取り組んでいるか、1問のみ質問するだけに止めました。
(3)の芸術・文化事業では、芸術のサポートが美術、音楽に傾きがちな現状を捉え、クラシックバレエなどの舞台系芸術にも支援を、芸術分野への助成などはジャンルに偏りなく公平にと要望しました。
さらに、千葉フィルハーモニーの楽団員給与が、平均年収203万円なのに対し、事務局職員は平均約400万円──楽団員の2倍の給与を事務員が取るのはおかしいと指摘、改善する意思があるかどうかを問いました。楽団員の給与は固定給部分について6万5千円から6万円に引き下げられます。率にして7.7%のダウン。こんなところだけ、国公準拠とは・・・。歩合制度なので、営業を強化して公演数を増やすことを要望しました。
(4)の都県橋は、(仮称)大洲橋位置にかかる歩道橋に絞り質問(時間が無かったため)。歩道橋は大洲橋と別物で、わかりにくいのですが、歩道橋建設の後も大洲橋の建設計画は残るとのこと。歩道橋は防災対策で急ぎ架けたい江戸川区主導で建設される予定ですが、防災以外に市川市では渋滞解消の目的もあるので、歩道橋では渋滞解消にはならないので、どうせ建設するのなら県が主導し立派な橋を架けて欲しいと要望しました。
今日の質問で、最も印象的だったのが自民党の岡村議員(四街道市選出)。30分すべてを放射能問題に絞り、「セシウムとは何か」から、その問題性、解決策などを、いわば教室風に質問を進めたのですが、テレビを見ていた県民も、この30分を見れば、足元の放射能問題が理解できたのではないでしょうか。
ご本人は、質問の冒頭で「自分も勉強するため」と謙遜されていましたが、県民に何が重要かを喚起する、また、起きている事象の問題点を知らせる手法として、「こういった手法もあったか」と目からウロコ、とても勉強になりました。
逆に言えば、本来は職員が、このような広報活動を行うべき。答弁用に放射能問題をわかりやすくまとめたパワーポイントのレジメを委員に配布していましたが、答弁ともども「とてもわかりやすい」という感想を抱いたので、早い段階からメディアを使って、今日のような答弁で県民に説明すれば良かったのに──そう思いました。