この週末19日、羽田~浦安の水上アクセス試乗会に参加しました。
これは、以前から浮上している羽田空港と、ディズニーリゾートがある浦安を海上航路で結ぶ計画をもとにした企画で、国交省や関係自治体の関係者、商工会、国会議員、東京都議、千葉県議、浦安市議、大田区議などが参加しました。
計画では、羽田と浦安を30分程度で結び、将来的には横浜や千葉県各地へ航路を増やします。これによって、東京湾臨海部の観光産業を活性化させるとともに、地震などの災害で陸上交通機関がマヒした際の代替輸送機関としても期待される、壮大なプロジェクトと言っていいでしょう。
使用したのは総トン数99トン、定員144人のクルーザー、オセアンブルー。当日は、羽田空港から船橋港までの行程となりました。
当初の計画は浦安ながら、千葉県臨海部各地の桟橋に運航となれば、地域活性化につながると想定できます。これまで幕張メッセ周辺にIRを誘致するといった議論がなされてきましたが、海上航路を開設、渋滞なく羽田空港まで行けるとなれば、観光資源としてのみならず利便性にも注目できるでしょう。実際、羽田の桟橋は国際線ターミナルの真横。ディズニーリゾートにとっても悪い話ではありません。自治体の関心も高く、今回の試乗会には館山市長も乗船しました。観光議連の視察で先日、館山を訪れた際、立派な桟橋が既に完成しています。
プロジェクトを広げるにあたっては、水深の浅い地区では整備が必要となるほか、採算性など議論を進めなければなりません。しかし、乗船して思ったのは、東京湾岸の名所が一望でき、観光資源に十分なるということでした。
筆者は、船内のオープニングセレモニーでした挨拶で、香港~マカオのフェリーを引き合いに出しましたが、香港空港と直結した港からマカオまで40分程度で結ぶ高速フェリーが、マカオの観光産業に多大に貢献していると思っております。マカオには空港もあり、たとえば、寄港地に幕張を考えた場合、成田空港に近いという意味で、条件が似ていると言えるのではないでしょうか。また、香港では香港島と九龍を結ぶスターフェリーが、観光というより、庶民の生活の足として使われていることも参考例として挙げられます。
計画では4~5年先の話となっていますけど、県内の観光産業を発展される期待が大きいプロジェクトとなりそうです。