【真実を発信139】駆け込み退職は13名・・・一般質問より(1)

今日は質問4日目。一般質問が行われました。先週金曜日の分も合わせて2日分を、例によってダイジェスト版で記します。あくまでも、私が注目した質問を中心に記しているため、明日の朝刊各紙に掲載される内容とは異なるかもしれません。さらに、注目しても自分の知識不足で咀嚼できなかったり、答弁のメモ取りが不完全な質問に関しては書きませんので、その点はご容赦下さい。今後も本会議に関しては、このスタンスで取り上げていきます。

まず、世間で注目を集めている退職金引き下げに伴う駆け込み退職に関して、自民党の木下敬二議員(南房総市・安房郡選出)が取り上げました。千葉県では、この条例を今議会で採決しますが、その内容を始めに記します。

条例案によると、退職手当の調整率について、現行の100分の104から、今年3月1日から11月30日まで100分の98、12月1日から来年8月31日まで100分の92、来年9月1日以降を100分の87に引き下げるもの。これによって、2月28日に辞める場合と、定年となる3月31日に辞める場合とでは、平均で約140万円の差が生じ、1カ月の給与を差し引いても、2月中に辞めた方が金額上は有利となります。

通常、自己都合で退職する際は、減額されるのですけど、定年の60歳となる最終年度に関しては、いつ辞めてもディスカウント無しに支給されるとか。これが駆け込み退職が発生する大きな理由です。ちなみに、153人の教員が退職して話題になった埼玉県では、12月議会で条例案を採決、2月1日から適用としました。他の都道府県や千葉県内の自治体の中には、駆け込み退職を防ぐために、4月1日から調整率を引き下げるところが少なくありません。

先生を教職だから、公務員は公僕だから、モラルを・・・先生だって生活者、やむを得ない・・・議論がなされました。いずれも正しいと思います。こんな議論が起きるのは、最終年度は自己都合も定年も同じという制度や施行日の制定法が原因。制定する立場にある者はすべて、こういった問題に関して感情を交えず、制定日を早めることによる歳入確保、対する駆け込み退職発生に伴う障害への対応・・・を考え、現実的な議論をすべきと思っています。

さて、県内で何人駆け込み退職が出そうかという木下議員の質問に対し、当局は今年度末に退職となる605名のうち、知事部局9名、公社4名、警察ゼロの計13名(1月30日現在)と答弁。なお、教員については、各学校で調査し集計中としていました。なお、駆け込み退職による職場の減員には、臨時採用で対応するとしています。

森田健作知事は、駆け込み退職について「様々な事情があり、熟慮した上で判断している」と答弁していました。

他の質問では、県内で発生するひったくりの特徴に関する木下議員の問いで、千葉、市川、船橋、松戸に集中し、大半はバイクを使用、狙われるのは女性で各年齢層にわたっているとの答えでした。検挙率については、全国平均を下回り、全国ワースト1となった平成22年が39.7%(全国平均43.4%)、23年が55.2%(同50.7%)、24年が63.3%(同46.1%)と、ひったくりは増加しながらも、その一方で検挙率もアップ。県では、あらゆる広報媒体を利用して引き続きキャンペーンを積極的に行うなど、防止に全力で取り組む構えです。

先週金曜日の市民・社会・市民ネットの山本友子議員(市原市選出)の代表質問では、電力自由化が目を引きました。これに関する県有施設における入札は50KW以上254施設で実施し、特定大規模事業者と500KW以上14件を契約。小規模に関しては入札がなく、県では100KW以上について入札を改めて行うとしています。

農業問題については、12月議会に続いて登壇した伊藤勲議員(富里市選出)。原発事故関連の農作物の風評被害に絡んでの質問で、県当局は東電に対して160億円の損害賠償請求を行ったと答弁しました。また、穀物相場急騰に伴う飼料高の問題に関して、これまで飼料米の作付増加が議論されてきましたは、これは耕作放棄地、未耕作地対策にも繋がる意見が示されています。

生活の大川忠夫議員(千葉市花見川区選出)が取り上げたストーカー対策では、県警本部が、携帯用緊急通報装置についてこれまで15台保有、貸出し件数が述べ62件と前年の26件から急増していることに対応し、来年度は15台追加し、今議会における予算案に盛り込んだと答弁していました。

7期の大ベテラン、自民党の本清秀雄議員(松戸市選出)はが取り上げた、津波対策の一環である学校の救命胴衣配備に関して、県当局では御宿、長生、白子など4町村で交付金を活用し、配備を予定しているとしています。

地元の市川市に関する案件では、自民党の鈴木衛議員(市川市選出)が外かん問題を取り上げ、外かんが開通する平成27年度までに、私も本会議や予算委員会で質問に取り上げた国道14号拡幅、妙典橋、行徳橋などは合わせて事業を進めると答弁しました。下水道や平成25年度中に都市計画変更の手続きをする国分下貝塚線など都市計画道路などの整備も進めていく方向です。

蛇足的ながら、外かんについては私も、市川市選出の議員として、そして県土整備常任委員として、外かん受け入れ要件である9分類22項目、6分類28項目の実現に向けて引き続き訴えて参ります。

明日は、みんなの党から、川井友則議員(松戸市選出)が一般質問、登壇を予定しています。13時からインターネットで中継されますので、ご覧になって下さい。