【真実を発信146】通学路の歩道整備率は51%・・・県土整備常任委員会より

2月定例議会も明日の閉会日を残すところとなり、いよいよ大詰めとなりました。閉会後は、2月28日告示、3月17日の投開票日の知事選モードとなります。

さて、一昨日に所属する県土整備常任委員会が開催されました。今議会で審議されている平成25年度一般予算会計は、知事選を控えることから骨格予算。公共事業などは6月議会で示される補正、肉付け予算で概要が明らかになるため、委員会も短時間で終わりました。

中で注目したのは、通学路における歩道整備です。その整備率は全国平均の53%に比べ、千葉県は51%とやや遅れており、整備の余地が大きいと言えるでしょう。子ども達が安心して通学できるようにするためにも、事業として急ぎ進めるべき案件だと思います。ちなみに、簡易型の整備率は県内は67%と全国平均の64%を上回りました。

さて、今委員会で私は、先行き公共事業が増加すると予想される現状で、県内地域別に公平に事業が行われているか県民が納得するために、地域別にどれだけ事業が行われているかといったデータを用意し、それを公表すべきと提言しました。当局では、現在、こういった地域別のデータは作成していないという答弁があったためです。

もちろん、地域が要望する事業は、どれも、その地域にとって必要なものでしょう。また、地価や人口、様々な要素によって、同じものを建設するにもコストに差が生じる一方、防災、安全といった視点や、地域間格差など諸問題を踏まえると、必ずしも、費用対効果で事業を論じてはならないと思います。

ある意味、同じ県内で地域間対立を生み出しかねない問題でもあり、アンタッチャブルな側面もあります。財政が豊かな時代とは違い、予算が限られる現状を踏まえれば、なおさら“言いにくい”ことなのかもしれません。

そこを敢えて質問しました。必要な公共事業は積極的に行うべきとの考えですが、そうした立場にありながらも、過去には、無駄な公共事業がやり玉に上がったこともあり、今は以前よりも十分精査して行われていても、昔のイメージが先行しがちとなるため、それを払しょくする必要があると思うのです。

実際、地元の関係者からは「郡部の方に予算が行ってしまうのでは・・・」という心配する声も聞かれます。現実的には、外かん、行徳橋の架け換え、幹線下水道・・・市川は多くのプロジェクトが行われている(これから行われる)のですが、そうは言っても、明確なデータがないのですから、納得しようにも納得できません。

別に、地元に予算をもっと回せと言いたいのではありません。今後、公共事業が拡大していく中、せめて、地域ごとに予算がどう配分されているのか・・・それを知るのは、税金を等しく払っている住民の権利だと思っています。