【真実を発信159】マレーシアセミナーに出席

今日は、三菱東京UFJ銀行とマレーシア三菱東京UFJ銀行が共催したグローバル経営支援セミナー、「マレーシアセミナー ~マレーシアにおけるハラール認証制度について~」に出席しました。

イスラム教の戒律に沿って提供される「ハラール製品」は、食品や飲料だけではありません。化粧品や医薬品、物流など多岐にわたり、イスラム教国へ製品輸出を考える場合、ハラールにいかに対応するかが重要になります。今回のセミナーは、三菱東京UFJ銀行グループが開催。イスラム教国向けにビジネス展開を考えている企業の関係者が多く出席していました。

講師は、マレーシアのハラール産業開発公社のイスワニ・ビンティ・サレー氏と、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの国際ビジネスコンサルティング室コンサルタントの森下翠惠さんです。

私が千葉県で取り組んでいるのは、どちらかと言えば、製品などの輸出促進、サポートではなく、観光客などをいかに誘致するかというインバウンドですが、ハラールに完全に対応した食材等の供給は国内の賄うことが難しいため、講演に中心であるマレーシア、そして、インドネシアなどの現地事情に関する話は参考になりました。

このブログでも、過去にマレーシア政府系のハラール認証機関であるJAKIMについて書きましたが、今回の話で印象的だったのは、JAKIMの認証を“マレーシアスタンダード”として売り込み、イメージとしては日本にある商社のような感覚で、マレーシアではハラールそのものを産業として位置づけ、国益にしようとする動きが感じられた点です。

日本ではまったく縁が無い慣習である以上、このJAKIMをはじめ、いかにこれらの認証機関を活用するか・・・これが先行き、製品輸出、インバウンドのいずれも活性化させるポイントになりそうです。何しろ、イスラム教徒の人口は全世界の約4分の1を占める将来的に有望な市場・・・日本の玄関口である成田空港を擁する千葉県にとって、ハラール対応は重要な政策になると確信しているので、今後も積極的に取り組みます。