【真実を発信160】風しんワクチン接種緊急補助事業

風しんが大流行しています。県の健康福祉部によると、千葉県内では4月14日までに293例の報告があり、昨年同期の約30倍、すでに昨年度1年間の報告数である112例に3倍近い数字となりました。

ちなみに、同時期における累積患者数は、東京都、神奈川県、大阪府に次いで千葉県はワースト4位。この先、夏場にかけて、さらに増加する恐れがあると、県では注意喚起しています。

風しんは、伝染力こそ弱いとされているものの、妊娠初期に妊婦が感染した場合、胎児に様々な影響を及ぼすことで知られています。俗に先天性風疹症候群と呼ばれ、過去にも風しんが流行するたびに、問題になってきました。

聞けば、風しんは効果的な治療法は無いとか。よって、ワクチンによる予防が大切になるため、対策として、地元市川市をはじめ、ワクチン接種の助成を行う自治体が増えています。

そこで、千葉県でも20歳代から40歳代の人の中で妊娠を予定、または希望している女性、妊婦の夫を対象に市町村と協調して、予防接種費用の一部を助成することになりました。市町村に補助に、補助額は市町村助成額の2分の1、または県基礎補助額(風しんワクチン1000円、MRワクチン1500円)のいずれか高い方を1人当たりの補助額とします。事業期間は今年5月1日から来年3月31日まで。所要額は1億3000万円です。

この内容は、本日午前10時30分に行われる森田知事の定例会見で発表されました。

助成により、風しんワクチンの接種が進めばいいのですけど、問題は一部報道にありましたように、風しんワクチン、MRワクチンともに”品薄”状態であること。これは行政というより、メーカー側の問題かもしれないながら、今後の課題になりそうです。